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2016年10月26日23:45

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新譜之雑談帖(その322)―クナッパーツブッシュ管弦楽曲録音集成(70CD)

さて。指揮者の録音集成としましては、クナッパーツブッシュによる『パルシファル』全録音集、そして『ニーベルングの指輪』全録音集、と云う甚だマニアックな録音集を出したヴェニアス・レーベル。
此処暫くは、指揮者の録音集成シリーズは一旦小休止の形で、ジネット・ヌブー、デニス・ブレイン、レジナルド・ケルと云った、器楽奏者の録音集成の発売予告が出ていましたが。

クナッパーツブッシュの2つの楽劇録音集成を出すとの告知紹介の際に、次は管弦楽録音集成でも出す積りか、と云った様な感想を書いたら(流石に其処迄はしないだろう、と思っていたのですが)、本当に管弦楽録音集成を出すとの告知が出て一驚を喫しました。ううむ。

収録予定曲目をざっと眺めてみると、どうもこれ迄CDの形で出たものは、戦前の録音から、戦後の数々の実況録音に至る迄粗方収録される様で。その規模たるや、実に70枚組と云うとてつもないボリューム。なんてこったい。

わたくしは(以前も記しました様に)管弦楽指揮者としてのクナッパーツブッシュは(故宇野氏の影響もあって)御贔屓指揮者の一人。嘗てのヒストリカル・レーベルの雄、ターラから発売された実況録音の数々は、その7〜8割は購入しているのではないか、と思いますが、それもあってこの70枚組とは収録曲目が相当数重複する事が確実。
斯くも重厚長大な録音集成を購入するだけの、度胸も財政的余裕もないのですが、それでも未所蔵の音源が収録されているのを見ると、好き者心が千々に乱れる思い(大袈裟)。そんな中で気になるのは、戦時中の録音とのキャプションのついた、ベートーヴェンの交響曲第九抜粋と云う録音。

恐らくは映像で有名な録音と同じものだろう、とは思いますが、あの映像以外の部分も収録されているのでありましょうか。もしそうだ、となるとこれは好き者心を大いに揺さぶる代物でありまして。わたくしとしましては、こんな纏めて一括、というのではなくて、録音された時代や作曲家毎に纏めた形にして欲しかった、のでありますがねえ。併し、色々な意味合いで凄いですねえ……

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