mixiユーザー(id:5087127)

2016年08月19日01:12

212 view

新譜之雑談帖(その310)―メルバからサザーランドまで〜豪州の歌手達(4CD)

豪州におけるデッカのレーベルであるエロクエンスは、所謂ヒストリカルと呼ばれる歴史的録音を続々と再発し、屡わたくしの様な懐古趣味的、或いは因循姑息的な音楽の好みの持ち主の心を揺さぶるのは、何度か此処でも言及した通り、であります。

その一方で、豪州のレーベルなのに、余り豪州出身の音楽家―尤もわたくしも、知る所は殆どないのでありますが―の音盤が出てこないのは不思議(或いは現地では発売されているのかも知れませんが、日本へ輸入しても売れないであろう、と云う商業的判断から輸入盤として紹介されないだけかも知れません)な気が。何しろ本国の英国は、自国産の音楽家の音盤を、もりもり出し続けて倦む事がないのは、周知の所。

奇抜なデザインて有名な、オペラハウスを持っている国にしては、と思っていたら、豪州出身の歌手の録音を集めたCDが発売されるとの告知が。ほほう。

尤も豪州出身の歌手として、わたくしが名前を知っているのは、タイトルにあるネリー・メルバとジョーン・サザーランドくらいでありまして。他に録音を残している歌手はいるのか、と思ったらクラシックの分野の歌手だけでは無くミュージック・ホールで活躍した歌手等も含めて、相当数の歌手の録音を集めているとの事。

日本の愛好家の好みであったら、メルバは兎も角サザーランドが挙がってこないだろうなあ、とも思いましたが、サザーランドは生前デームの称号迄貰った事からも、英語圏では評価が高い様でして。
わたくしは正直、言葉が良く解らないので歌物の音盤を聴く習慣が殆ど無いので、敢えてメイド・イン・濠太剌利の歌手の歌唱を聴こう、とは思いませんが、歴史的には大変な労作であるのは否定できない所。しかし、日本で売れるんですかねえ(余計な御世話、ですが)。
0 0

コメント

mixiユーザー

ログインしてコメントを確認・投稿する