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2016年08月09日00:39

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ローカルニュース之雑談帖(その167)―奈良の大仏様の御身拭い

神社仏閣と雖も、時に大掃除が必要なのは下々の一般家庭と変わらぬ訳でありまして。わたくしが印象に残っているのは、西本願寺の御煤払いでありましょうか。暮になると、門信徒の方々が畳をバタバタと叩いて、上がった埃を大団扇で上がった埃を外に出す情景が、必ずテレビで放送されまして。あれを見るとああ、今年も押し詰まって来たなあ、と感慨に耽るのが常であります。
因みにわたくしの誕生日である12月13日は、その昔新年を迎える為に江戸城で大掃除が行われるのが恒例だったそうでして。
そんな日に生まれた癖に、わたくしは整理整頓、であるとか掃除と云う概念に乏しい、トンデモないをやぢでありまして、綺麗好きなカミサンにしばしばどやされるのでありますが、まあそれはさておき。

奈良の大仏様は何時掃除をするのかな、と思っていたらお盆の少し前のこの時期、御身拭いと称して御掃除がされるのだそうでして。無知蒙昧なわたくしは、今迄そんな事も知らず、情けない限り。

<引用開始>

お身拭い(おみぬぐい・大仏殿)

■ 8月7日 大仏さま お身拭い 
200人程の僧侶や関係者が、早朝より二月堂の湯屋で身を清め、白装束に藁草履姿で大仏殿に集合、午前7時より撥遣作法が行われた後、全員でお経を唱え、年に一度の大仏さまの「お身拭い」を始めます。午前9時30分頃には終了。そのあと、大仏殿の消防設備の放水試験などが行われます。

ただし、大仏殿の開門は午前7時半から。

現在は毎年行いますが、以前は東大寺の住職の任期中に一度行われる程度でした。その上、大仏殿の参道が砂利道であったため、大仏殿内にはいってくる砂埃の量も多く、掃除ではかなりの量の埃が集められたといいます。今なお、埃の量がバケツ100杯、200杯と語られることがあるのは、そのころの名残ではないかと思われます。

「お身拭い」が8月7日に日を定めて毎年実施されるようになったのは昭和39年からです。その後参道も石畳で舗装され砂埃も減りましたので、現在では埃の量そのものは以前よりずいぶん少なくなっています。
 
<引用終了>

出典Web:http://www.todaiji.or.jp/index/hoyo/ominugui.html

定期的に行われる様になったのが昭和に入ってから、というのも意外でありました。それまでは住職さん(東大寺では別当さんと呼ぶ様です)の任期中に一回程度、と云う事だったそうで。近年の別当さんの任期は3年だそうですから、成程3年に1度では、大量の埃が集まった事でありましょう。しかし、写真を見てつい怪獣映画『キングコング対ゴジラ』で、東京で暴れるキングコングを麻酔弾で眠らせて、風船でぶら下げてゴジラともう一度戦わせる為の準備をするシーンを連想して仕舞ったわたくしは、罰当たりでありますねえ。
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