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2016年04月18日00:20

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スポーツ之雑談帖(その9)―早慶レガッタ戦

昨日は関東地方は矢鱈と風が強く、電車が遅れたりビルの工事現場からパネルが飛ばされたりで、中々大変でありましたが、そんな中春の名物早慶レガッタが例年どおり墨田川で開催されたそうです。此処の所早慶レガッタは、早稲田が分が悪く、ずっと慶應が勝っているのでありますが、さて今年の結果如何、と思ったら……嗚呼、なんてこったい。

<引用開始>

「早慶レガッタ」でボート沈没の珍事! 強風で波高し、監視ボートも転覆のアクシデント

17日午後に東京都中央区の隅田川で行われた早稲田大と慶応大が対抗するボート競技「早慶レガッタ」のメインレース、対校エイトで、早稲田大のボートが沈没するアクシデントがあった。選手は救助艇に乗り移り、けがはなかった。強風で波が高く、レース中にボートの中へ水が入り込んだ。徐々に水かさが増えて失速し、距離3750メートルで争うレースの半ばで続行不可能となった。慶応大は水をかき出しながらこぎ、ゴールした。

正午ごろには「第2エイト」の競技前に監視していたスタッフの乗ったボートが強風で傾き、波をかぶって転覆。男性2人が落水した。間もなく救助され、けがはなかった。早慶レガッタは1905年に第1回大会が開かれた伝統競技。

<引用終了>

出典Web:http://www.sankei.com/sports/news/160417/spo1604170022-n1.html

早慶レガッタでのボート沈没、と言いますと小学校の国語の教科書にも採用された(わたくしも教科書で読んだ事があります)「あらしのボートレース」が有名でありますね。
これは矢張り悪天候下のレースとなった昭和32年の早慶レガッタで、早稲田のチームは「ボートを沈没させるのは、ボート部員として最大の恥である」として、8人の選手のうち2人を水の掻き出し要員として、最初から準備。
一方慶應は、「どんな場合でも8人でボートを漕ぎ、ゴールを目指すのが試合に臨むボート部員の心掛け」として、特に水の掻き出しの準備もせず。

レースが始まると、当然慶應が大きくリード。が、慶應のボートにも否応なく浸水が始まり、遂に慶應のボートは沈没。リードはされていたものの、ボートを沈ませなかった早稲田が(当然ですが)勝ちまして。

後日勝った早稲田が、「これは慶應の実力を発揮してのレースではない」と再戦を申し入れたものの、慶應側が「ボートを沈めるに至ったのは、自分達の判断ミス、これも実力のうち」として再戦を拒否した、と云うエピソードが伝わって居ります。

調べてみるとその後もう一度、慶應はボートを沈没させるの悲劇に見舞われたそうですが、今年は早稲田がボートを沈没させる破目に。イヤハヤ……

此処の所ずっと負けていたので、水の掻き出し要員を充当する事で漕ぎ手が少なくなる事を嫌がったのでしょうが、矢張り判断ミスでしたねえ、結果からすると。

尤も昭和32年のレースの際も、水の掻き出し要員に2人の選手を充てる判断をしたキャプテンは、ぐんぐん慶應に水をあけられる途中展開に、OBからボロクソに言われてこれで負けたらどうしよう、と生きた心地がしなかったと言った趣旨の事を、何時ぞやのこのレガッタの中継のテレビで述懐していたのを見た記憶が。ううむ、美談の裏側は色々あるんですねえ。
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