mixiユーザー(id:11939455)

2016年01月15日02:29

565 view

『ザ・ウォーク』

ザ・ウォーク

 3D映画も数作られてきて、ようやく<道具の使い方>に慣れてきた印象がある。
これは数少ない3Dで見るべき映画で、まさにアトラクションタイプの体感ムービー。

 フランス大道芸人フィリップ・プティの人生はすでにドキュメンタリー映画『マン・オン・ワイヤー』が作られていて、オスカーも受賞しているから概要は知っている人も多いかもしれない。
もちろん、この映画も1974年にワールド・トレード・センター(ツイン・ワタ―)に張ったワイヤーロープ一本の上を命綱なしで綱渡りするくだりがメインであるが、再現された臨場感が半端ない。
高所恐怖症の人は最後まで見ていられるだろうかと心配になるくらい。

 当時は動画撮影されていなかったために、前述のドキュメンタリーではスチル写真で確認するのみ。
そこに3D技術で命を吹き込んだのはロバート・ゼメキス監督。

 いかにして立ち入り禁止の屋上に機材を持ち忍び込むかという段取りをつけるまでの前半は(テンポはいいとはいえ)もどかしく感じるが、後半の実行の場面になると手に汗握るハラハラドキドキが止まらない。

 命知らずの綱渡りに周囲は「なぜ、そこまでするのか」と誰しもが怪訝に思うし、自分でも同じことを問うかもしれないが、最初の偉業を成し遂げる人は誰にも理解されないリスクを負うものではないか。
未知への挑戦に命綱(保険)があっては真の成功にはならないのだろう。

 さすがにツイン・タワーはもうないので、綱渡りシーンも含めてCGで再現された部分は多い。
それだけにCGの技術とプティ役ジョセフ・ゴードン=レヴィットの演技力にかかる比重は大きかっただろう。もし役作りに失敗していたら作品もろとも落っこちてしまっていたに違いない
ジョセフ・ゴードン=レヴィットがプティ本人から指南を受けて特訓したというのは興味深いサイドストーリー。フランスなまりの英語が可愛らしい。
師匠役のベン・キングスレーの山師風の感じも味わいがあってよい。

フォト


 出来れば大画面の3Dがオススメ。(替えの下着をお持ち下され)必ずや何度か冷や汗をかくであろう。前席の方は条件反射(?)で頭をよけていた。(笑)


フォトフォト

試写会@ソニー・ピクチャーズ試写室(RealD方式)
1月23日より公開
4 10

コメント

mixiユーザー

ログインしてコメントを確認・投稿する

<2016年01月>
     12
3456789
10111213141516
17181920212223
24252627282930
31      

最近の日記

もっと見る