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2015年12月06日23:59

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ローカルニュース之雑談帖(その149)―佐渡の朱鷺の現状

さて。一頃に比べて佐渡の朱鷺の話題は、余り新聞等で報道されなくなりました。少し気にはなっていたのですが(狸あたりに襲われた個体もあった、とか言う報道もあったので)、概ね順調に推移している様で。

<引用開始>

佐渡の放鳥トキから7年…調査員が追いつかないほど増加 うれしい半面、島民やメディアの関心低下

新潟県佐渡市で国の特別天然記念物トキの放鳥が始まってから、今年9月で7年が経過した。自然界に放たれた個体は200羽を超え、12月初めの調査では島内で約150羽の生息が確認されている。予想以上の定着率に関係者は胸をなでおろす一方、モニタリングチームのメンバー不足など新たな悩みを抱えている。11月中旬、約4カ月ぶりの佐渡で感じたのはトキと遭遇する頻度の高さ。撮影ポイントの水田や止まり木を回ると、多くの場所で複数のトキが一緒に行動する姿に出合えた。

生態を継続的に調査しているモニタリングチームにとって、トキの増加は仕事の増加を意味する。チームは環境省と新潟大学のスタッフ、市民ボランティアで構成され、1羽ごと装着された足輪を基に、個体識別や行動観察などを休みなく続けている。数が少なかった頃は群れも限られ、ひとつのねぐらを複数で観察することもできた。しかし、トキの増加で群れやねぐらの分散が進み、把握できない個体群も出ている。繁殖期には30組以上のペアが誕生、既にトキのつがいはモニタリングの人数を超えている。

モニタリングチームの一員で、日本野鳥の会佐渡支部の土屋正起副支部長の思いは切実。「毎日とは言わない。土日だけでも協力を…」と訴える。特に若年層に期待を寄せるが、モニタリングは車内からの観察がルール。実質的には運転免許の所持が最低条件になっておりハードルは高い。個体数増加で島民にとってトキは「貴重な鳥」から「いつでも見られる鳥」に変化。メディアの関心も低下している。土屋さんは「7年間、野生の鳥を個体別に見続けた観測データは学術的にも貴重なはず。データを生かした研究の成果に期待したい」と話している。

<引用終了>

出典Web:http://www.sankei.com/life/news/151206/lif1512060016-n1.html

順調に数が増えて来ている様ですが、それでも行く末が安心出来る所迄は到達していないのでは、と思う次第(尤も現存の朱鷺は、ある意味中国産ではありますが)。可能であれば、佐渡以外の地でも飛翔する朱鷺の姿が見られる日が来ると良いのですが、それには未だ大分時間がかかるのでありましょうね。昔の受験生時代に聞き飽きたフレーズですが、『継続は力也』でしょう。
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