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2015年10月10日23:58

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テレビ漫画之雑談帖(その2)―デビルマン最終回のBGM

デビルマン、と言えば永井豪の代表作の一つ。一番最初のお話は、わたくしもリアル・タイムで少年マガジンで読んで居りまして。物語の終盤、ヒロインが惨殺され、人類は滅亡しと云う中々ダークな展開に、当時恐れ慄きながら(大袈裟)引き込まれていったものであります。

その後も続編が描かれ、何回か動画化もされましたが、今回取り上げるのは一番最初のテレビ漫画化されたものについて。先達てから我が家が契約しているケーブルテレビで、このテレビ漫画デビルマンを放映して居りまして。今から40年以上も前の作品なので、今日のアニメを見慣れた目からしますと、色々な意味で出来栄えは冴えないものが。と言う訳で、左程熱心に観ていた訳ではなかったのですが、昨晩ふとテレビを見たらこのデビルマンの最終回。もう後半に差し掛かる所だったので、そのまま見ていたらちょっと驚いた事が。

この最終回では、デビルマンが敵役に、変身して戦うのであれば、おまえの恋人(お約束で、正体は秘密と云う事になっている訳で)に正体をばらすぞと脅され。変身して戦う事の出来ないデビルマンを差し置いて、敵役は大暴れをして人間社会を目茶苦茶に。遂に意を決したデビルマンは変身する事を選択するのでありますが、この時のBGMがブラームスの第一交響曲第一楽章冒頭部分。

や。これは、とちょっと魂消て居ると、変身したデビルマンが敵役と戦う場面で流れるBGMは、今度はブルックナーの第三交響曲第四楽章冒頭部分が流れててきまして。

このお話は、リアル・タイムに(或いは、それ程時間をおかずの再放送時に)見た記憶があるのですが、BGMにブラームスとブルックナーの交響曲が使われているのは全く気付いておらず(まあその頃は漸くクラシック音楽を聴き出したばかりの頃で)、40年以上の時を過ぎて初めて知った次第。
わたくしの大好きなテレビ漫画や特撮物では、『ウルトラセブン』の最終回で、シューマンのピアノ協奏曲第一楽章が流れるのが有名でありますが、デビルマンの方は知りませんでした。インターネットでざっと検索してみましたが、このテレビ漫画版についてあれこれ書かれてはいても、BGMで流れた曲については論評が無かった様で。

まあこの回は(今回は前半部分は未見ですので、朧げな記憶ですが)ベートーヴェンの第五今日今日曲第一楽章が冒頭部分で流れていた(筈)ので、他の場面でクラシック音楽が使われていても、左程驚くべきではないのかも知れませんが、意外な場面で意外な曲が使われていたので(それなりに効果的であったかと個人的には思います)、個人的には驚くやら感心するやら、でありました。懐かしのテレビ漫画には、他にもこうしたクラシック名曲の使用例があるかも知れませんね。
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