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2015年10月05日23:58

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健康之雑談帖(その23)―人は何故、訳の解らぬ夢を見るのか

わたくしは余り自分の見た夢を覚えていないのですが、時々妙な夢を見て目覚めの悪い思いをすることが。実は今朝も、パンツいっちょで警察だか裁判所だかに出頭して(何故かパンツいっちょでなければいけない、と云う厳命のもと、60に手が届こうかという良い年齢をしたをやぢが)、難しい顔をした面々を相手に証言を求められると云う、全く訳の解らぬ夢にうなされて目が覚めまして。

何か脳味噌に欠陥を生じているのではあるまいか、と密かに案じていた所にこの様な記事が。

<引用開始>

どうして人は、訳の分からない夢を見るのか

いい夢を見てうれしくなったり、悪い夢を見て怖くなったり、意味不明なヘンテコな夢を見て自分の頭の中はどうなっているのかと思ったり……。あなたも夢の内容に一喜一憂することがあるのではないだろうか。夢は、眠っているときに頭の中で繰り広げられる、自分だけの上映会のようなもの。そもそも、夢とは何なのだろうか。

■記憶をランダムにつなぎ合わせて夢になる
答えは、ずばり「記憶」の集まり。これまでに見聞きしたことや経験したことがいくつもつなぎ合わさって、夢になるのだという。日本睡眠学会理事で江戸川大学社会学部人間心理学科教授の福田一彦さんはこう説明する。「脳にしまわれている過去の記憶の中からたまたま表れ出てきたものが結びつき、ストーリー化されて夢となる。数ある記憶の中からどれが掘り起こされるかは、その時々の精神状態やストレスなどの影響を受けることもありますが、ほとんどの場合はランダムです。昨日の記憶と5年前の記憶が突然結びつくことだってあります」

もともと脳は物事を秩序づけて理解する傾向があるという。何の関連性もないような記憶が浮上してきても、それらを適当に結び合わせて、つじつま合わせをするのだ。その結果、夢のストーリーが作られる。「だから、好きでもない人と手をつないで歩いているなどという、訳のわからないストーリーが生まれたりもする。ですから、夢の内容を気にしたり、意味づけをしたりして、一喜一憂する必要はないのです」と福田さん。

■長期間、繰り返し見る悪夢にはご用心
ただ、そうは言っても怖い夢や嫌な夢を見ると、誰だって気がめいる。悪夢も気にしなくていいのだろうか。福田さんはこう言う。「何かに追いかけられたり、襲われそうになったりして夢の中で怖い思いをするのは、決して珍しいことではありません。実は、夢の内容は基本的に悪夢が多いのです。夢を見ているときは、情動に関わる脳の扁桃(へんとう)体という部位が興奮しています。この扁桃体は、喜びなどのポジティブな刺激でも興奮しますが、やはり圧倒的に多いのは不安や恐怖などのネガティブな刺激による興奮。その強烈な情動体験によって生まれる夢が、まさに悪夢なのです」

福田さんによると、そもそも夢の内容にかかわらず、夢を多く見ること自体、あまり健康的な眠りではないことの表れだという。夢は目が覚めたときに「見ていた」とわかるもの。夢を多く見るということは、それだけ中途覚醒が多いということでもあるのだ。そして、夢の回数が増えれば、悪夢を見る確率もおのずと高くなる。悪夢の多くは、全く問題のない“普通の悪夢”だが、なかには背後に心の問題が潜んでいるものもあるそうだ。普通の悪夢とは、例えば何かに追いかけられて怖い思いをするが、追いかけてくる対象はある時はお化けだったり、怪物だったりと常に変化する。

ところが、精神的な問題がベースにある悪夢では、同じ内容の夢を繰り返し見てしまうことがある。この場合は、災害や戦争などの過酷な体験の後に起こる「心的外傷後ストレス障害(PTSD)」のことも。トラウマ(心の傷)となった場面が睡眠中にもフラッシュバックして、悪夢となってしまうのだ。
「また、悪夢を長期間、頻繁に見ている人は、孤独で抑うつ傾向が強かったり、自殺を考える傾向があったりすることも明らかになってきました。心当たりのある人は一度、精神科や心療内科で診てもらうといいでしょう」と福田さんは助言する。

■レム睡眠では眼球が動き、夢を“見て”いる
寝ている人を起こすと、必ず「ああ、今、夢を見ていた」と答えるタイミングがある。まぶたを閉じて眠っているのに、眼球が上下左右に忙しく動いているときだ。この急速眼球運動(Rapid Eye Movement=REM)を伴う睡眠を「レム(REM)睡眠」と呼ぶ。睡眠は、このレム睡眠と、急速眼球運動を伴わない「ノンレム睡眠」の大きく2つの状態に分けられる。どちらの状態でも夢は見るが、鮮明でストーリー性や動きのある複雑な夢を見るのは、レム睡眠中といわれる。一方、ノンレム睡眠時に見る夢は、ストーリー性のない静止画像のようなものが多いとされる。

 では、なぜ鮮明でストーリー性のある夢を見ているとき、眼球が動いているのだろうか。なんと、これは夢の中で何かを「見ている」からだという。国立研究開発法人 情報通信研究機構研究員の宮内哲さんは、脳内の血流変化を計測することで脳の活動状態を調べるf MRI(機能的磁気共鳴画像法)と脳波などを同時に使い、夢を見ている最中の脳活動を調べた。「レム睡眠中は暗い中で目を閉じて眠っているにもかかわらず、眼球運動に伴って脳の視覚野(視覚に関する領域)が活動していることが分かりました。明るい場所で覚醒して何かを見ているときと同じような脳活動が、眠っているときにも認められたのです。つまり、レム睡眠中には夢の中の像を目で追っていると考えられます」(宮内さん)

■脳の中でリアルな映像を“上映”している!
下の画像は、レム睡眠中に眼球が急速に動いているときと、覚醒時に暗闇で目を動かしているときの脳活動を示したもの。レム睡眠時には後頭部にある視覚野が活動しているが、暗闇で目を開けて眼球を動かしても視覚野は活動していない。どちらも暗い中で目を動かしているのは同じなのだが、レム睡眠中の方は視覚野が盛んに働き、まさに夢を「見ている」状態なのだ。レム睡眠時、眼球が忙しく動いているときに夢を見ている。このときの脳の状態をf MRIで調べたのが、左の画像。後頭部の視覚野(丸で囲んだ部分)が活動している。なお、その右横の活性部位は、眼球運動に関係している。一方、覚醒時に暗室で目を動かしても、何も見えないため、視覚野は活動していなかった(右)。(画像提供:宮内哲さん)

「網膜から入ってきた視覚情報が最初に到達する領域を第一次視覚野といいますが、レム睡眠中は13人の被験者全員で、この部位の活動が見られました。夢を見ているとき、私たちの脳は自発的にリアルな画像を作り、それを目で追って見ている。夢はまさに自分自身が作る究極のバーチャルリアリティーといえるわけです。自分の脳がどんなリアルな映像を作り出すか、どんな展開になるのか……。私自身はこのバーチャルリアリティーを見るのを楽しみにしています」と宮内さんは話す。

夢は、記憶の断片を材料にして自分自身の脳が紡ぐリアルな物語。なぜ、何のためにそんなことが起こるのかは不明だが、なんとも奥深い脳の働きではないか。さて、今夜はどんな夢を見るだろうか(悪夢でないことを祈りつつ……)。

<引用終了>

出典Web:ttp://www.nikkei.com/article/DGXMZO92326260R01C15A0000000/?n_cid=DSTPCS004

どうやら病的なものではなさそうなので、先ずは一安心ですが、同じ見るならもう少し気分の晴れる夢をみたいものです。
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