『
ジュラシック・ワールド』
どこかで見た話だが、気にすまい。(笑)
スピルバーグ監督が映画におけるコンピューター・グラフィックの衝撃を味あわせた傑作『ジュラシック・パーク』のアップデート版が最新VFXでスケールアップして帰ってきた。
見どころはまさにそれに尽きるのでは?
最新技術による架空のテーマパークはリアルに存在しているかのごとくで、バーチャル動物園のような楽しみがある。
それゆえスクリーンの大画面や3Dは有効であろう。
それ以外は些細なことかもしれないが、気がついたことを補足的に…。
人気テーマパークで最強のハイブリッド種が誕生し、暴走してしまう。
遺伝子操作にもつながる問題かもしれないが、人間自身が手におえない核などを生み出していること等も想起される。
随所に1作目やスピルバーグへのオマージュが見て取れる。
テーマ・パークに燦然と輝く銅像や餌にサメを使っているのには思わずニヤリとなる。
もちろん、舞台の島自体が1作目の島なので、その辺の伏線も生かされている。
続編というよりも流行のリブートというタイプなので、一見さんでも楽しめよう。
登場人物像がステレオタイプに描かれるのに対して、恐竜に個性が感じられる設定。
キモとなるラプトルが話を左右する。
あまり“個性的すぎる”と嘘くさくなるとういうデメリットももちろんあるけど、新機軸という意味では「アリ」なのかも。
ご都合主義と目くじら立てる向きもあるかもしれないが、そもそも誰一人として恐竜の完全な知識なんて持ち合わせていないのだから、この結末も「アリ」なのかもしれない。
しかし、ホモサピエンスという種族はまるで成長も反省も見られないどうしようもない生き物である。(涙)
商売人と科学者の自分本位の愚かさは定番の王道ネタ。
ブライス・ダラス・ハワードのネジが一本抜けた行動力がチャーミングだった。
とりあえず、アトラクション映画だと思ったので、字幕・3Dで鑑賞。
蛇足ながら…、字幕は“超”有名な方でしたが、気になる箇所が…。
「恐竜は生まれついての殺人機械(マシーン)だ」と。
オリジナル言語ではkilling machineと言っていたと記憶しているが、恐竜は人間と同じ時代に生息していなかったので、“殺し屋”くらいの方が良かったのでは?(笑)
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