一時帰国したのので,なじみの教会の礼拝に参列。しかしながら,説教には失望。政治をもちこまないでほしい。
日本の教会では,8月の第1日曜日,第2日曜日を平和の主日(←主日=日曜日)とすることが多いです。そこで,外部の(別教派の)牧師先生が説教を担当されました。この人は,どうも左巻きだったらしい。
「中韓が納得しないには,日本の謝罪が不徹底。内閣は謝罪しても,閣僚が太平洋戦争を肯定した靖国神社に参拝している」
みたいな発言を断言的に行った。私は,とたんに不愉快。同じ趣旨をいうにしても,
「中韓が納得しないには,日本の謝罪が不徹底と彼らが思っている。内閣は謝罪しても,閣僚が彼らには太平洋戦争を肯定しいると自国の政府により思い込まされてりる靖国神社に参拝しているので矛盾した行動のように見える」
と,客観的中立的にいうべきだろう。
そればかりか,安保法案を共産党がいうような「戦争法案」と断言的にいう。これも,政治的に中立な立場をとる牧師の立場からは,
「自衛隊が米軍と共同して在留邦人等を救出できるようにした反面,日本が米軍の戦争に巻き込まれるおそれがあることを懸念する意見も多い」
と。
靖国神社の問題は非常に難しく,有名なところでは,真珠湾攻撃の隊長で,戦後,牧師になられ淵田 美津雄氏も,誤解をとくために,随分と奔走されたときいています。父と親交のあった牧師さんも,大阪で随分と苦労なさっていました。
小川和久氏や佐藤優氏の努力により,「キリスト教=左巻き」という偏見をなくなったとおもっていたのに,まだ,自分の政治的な主張と信仰をからませる牧師がいるとは残念です。
私は,平和については,淵田 美津雄氏の考え方に賛成です。
「戦争は互いの無知から起こり、謝罪ではなく,互いに理解するため戦争の愚かしさ、憎しみの連鎖を断つべきだ」
との考え方に。
ログインしてコメントを確認・投稿する