「夜明けなど遠すぎる夜があるのなら
どこまでも果てしない朝を探したいから
眠らせて どうか眠らせて
子供のように…
それは幻 それは陽炎だって
お願い 微笑んでいて
ぼくはここだと 後ろに立っていてほしい
あの人と行く影は
人違いだと言って」
柴田淳「幻」の詞より
http://j-lyric.net/artist/a00717d/l004333.html
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通勤帰りの電車の中で、ウォークマンを聴きながら、『源氏物語』の原文を読んでいる。
こういうときは、音楽を聴くというよりも、外の雑音を遮断してくれる静かな曲がいい。
というわけで、柴田淳の歌を選ぶこともある。
源氏物語の「御法(みのり)」から「幻(まぼろし)」の帖に移ったときに、偶然にも耳から柴田淳の「幻」が聴こえて来ていた。
奇妙な符合だと想った。
考えてみると、柴田淳の静かで深い曲は、源氏物語を読むときのBGMとして好適かも知れない。
詞のテーマも、女性として生きることの哀しさを歌ったものが多く、源氏物語のモチーフと重なるところが多いようにも想われる。
そんなことを考えながら、源氏物語を読む人も、柴田淳を聴く人も、少ないかも知れないけれど。
■幻 by 柴田淳
https://www.youtube.com/watch?v=9MJwM_JXA7o
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