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2015年06月27日23:58

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新譜之雑談帖(その208)ストコフスキー/全米青年管弦楽団・ハリウッド・ボウル交響楽団録音集(3CD)

アメリカのヒストリカル・レーベルとして、LP時代からの歴史を誇るMusic & Arts(尤も当初は、Bruno Walter Societyと名乗っていましたが)。此処の所、日本での販売代理店契約が切れて仕舞ったのか、暫く輸入盤店(と云っても、今や店頭展開をしているのは某塔音盤店のみ、でありますが)でもその音盤を見る事がありませんでした。が、どうやら新しく契約が出来たと見えて、新譜の紹介が出ていたのは嬉しい限り。

それがストコフスキー大先生の未CD化音源、ともなりますとわたくしの様なストコフスキー大先生御贔屓の鶏肋党としまして、更に嬉しさも倍増する次第。

指揮者ストコフスキーに、多少の関心を御持ちの方なら誰でも御存知の事と思いますが、フィラデルフィア管弦楽団の常任指揮者を辞した後、全米青年交響楽団(All Americann Youth Orchestra)を立ち上げたのでありました。このオーケストラを率いて、フィラデルフィア時代には十分出来なかった(と伝えられている)演奏旅行を行ったり、また録音活動も展開したのでありますが、不運にして太平洋戦争(日本風に言えば大東亜戦争)勃発の為、短期間の活動で終焉となった訳でありまして。

戦後はハリウッド・ボウル交響楽団を立ち上げて(資料によっては、ロサンゼルス・フィルのポップス・オーケストラとも)録音活動を展開した後、NBCを担当したり、或いはニューヨーク・フィルの常任的地位についたりしたのは、これまた周知の所か、と思います。わたくしの記憶ではこの時代の録音は、以前英国のヒストリカル・レーベル(今は何処かへ行って仕舞った様ですが)から出た、『ピーターと狼』位しかCD化されていなかったか、と思いますが、今回Music & ArtsからCD3枚組で当時の録音が発売される事に。

ストコフスキー大先生の録音は、管弦楽団を聴く醍醐味に溢れている事もあってか、此処の所実況録音の発掘も続いて居りますが、未復刻の商業録音の復刻は有難いですね。此処迄来たのなら、SP時代のフィラデルフィアとの録音集成も(以前から再三再四申し上げて居りますが)お蔵出しをして頂きたい所であります。
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