mixiユーザー(id:11939455)

2015年06月04日00:14

1092 view

『WHO AM I – KEIN SYSTEM IST SICHER(原題)』

カリコレ2015で先行上映作品『WHO AM I – KEIN SYSTEM IST SICHER(原題)』

フォト

 つい最近のニュースでもネットに重要な情報が流れたと問題になっているが、いまや犯罪は目に見えにくくなっている。
新たな防護対策をとってもイタチごっこ…。

 ジャッキー・チェンの映画に同名タイトルがあったが、これはハッカーを描くドイツのミステリー映画で、二転三転とする騙しのトリックにまんまとハマってしまう。
天才ハッカーの少年ベンヤミンがハッカー仲間に認められて犯罪に傾斜してゆく。
やがて、ハッカー集団“CLAY”を結成して世界的に有名なハッカー軍団と敵対する。

 映画はやはり視覚が大事だと思わせられる。
『トロン』『攻殻機動隊』などコンピューターの内部を具現化や擬人化して見せる表現には様々あり、どれもが創意工夫の跡を思わせる。
本作でのハッカーらの表現が地下鉄車内というのが演出に一役買う。
予算や手間をあまりかけなくとも、見せ方一つで楽しませることができる証明だろう。
そしてまた視覚に騙されやすいという事実も…。

 手品にも共通すると思うが、相手をだますには大胆に堂々と行動することが大事だというのは人間心理をついていると思う。人は信じたいことを信じることも。
この世に完璧な人間や完璧なシステムはない。

 『コーヒーをめぐる冒険』のトム・シリングが主演を務める。彼の風貌がジェームズ・マカヴォイに似ていることもありダニー・ボイル監督作の『トランス』も頭をよぎる。
ネタバレ厳禁系なので、詳細は語れないが、“これ系”が好きなら楽しめよう。

 ハッキングとクラッキングがごっちゃになっている気もするが、その辺は世間の認識に合わせた広義の意味で…と解釈。

フォト


9月頃に公開予定
5 0

コメント

mixiユーザー

ログインしてコメントを確認・投稿する

<2015年06月>
 123456
78910111213
14151617181920
21222324252627
282930    

最近の日記

もっと見る