mixiユーザー(id:2312860)

2015年04月24日20:34

1140 view

函館という地名の由来-北帰行(18)

「日本語で函館と云ふのは『箱の店』box shopといふ意味であるが、何故この名が起つたのか理解することは容易でない。一番物識りの住民自身も、この言葉の起源を知らないやうだからである。」(p.91)

『ペルリ提督 日本遠征記(四)』岩波文庫・1955年より

.:*:'゜☆。.:*:・'゜★゜'・:*:.。.:*:・'゜☆。'・.:*:・.:*:・'゜★゜'・:*:.。.:*:・

160年前のペリー提督の『日本遠征記』の中のこの一節を読んで、
「北海道の地名はアイヌ語由来のものが多いからなぁ」
と思った。

しかし、考えてみると、「ハコダテ」という言葉は、あまりアイヌ語らしくない。
「ポロ」とか「ベツ」で終わるアイヌ語由来の地名は多いが、「ダテ」の付く北海道の地名は多くない。
(伊達市のダテは、「伊達」藩あるいは「伊達」氏という和語の固有名詞に由来する。)

というわけで「函館(箱館)」という地名の由来について検索してみたところ、以下のような記事があった。

■地名「函館の由来」(「函館教育旅行ガイド」より)
「室蘭時代の享徳3年(1454年)、津軽の豪族・河野政通が宇須岸(ウスケシ:アイヌ語で湾の端の意)と呼ばれていた漁村に館を築きました。この館が箱に似ているところから『箱館』と呼ばれたそうです。明治2年(1869年)、蝦夷が北海道と定められ、箱館も函館と改められました。」
http://hakodate-kyouikuryokou.com/html/hakodateshi_shoukai.html

なるほど。「函館(箱館)」は、和語(大和言葉)に由来する地名であったのだ。こういうところも、古くから「和人地」であった函館の特徴的なところかも知れない。

1 0

コメント

mixiユーザー

ログインしてコメントを確認・投稿する