mixiユーザー(id:2312860)

2015年03月27日22:55

709 view

函館市中央図書館-北帰行(03)

3月20日は早く寝て、翌朝は6時前に実家を出て、JRで札幌から函館へと向かった。
途中、札幌から苫小牧の間が濃霧のため、電車は予定の速度を出せず、函館の五稜郭駅についてたときには、30分ほどの遅延となっていた。五稜郭駅からタクシーでホテルに向かい、大きな荷物を預ける。

函館に着いてからの最初の目的地は函館市中央図書館。五稜郭
ありがたいことに、蔵書はネットで検索できるので、目当ての書目は決まっていた。
しかし、具体的内容は、行ってみなければ分からない。

資料のコピーを申し込むと「利用者番号」の記入を求められた。市外の者で利用者カードが無いことを伝えると、発行するので身分証明書を提示するようにと言われた。なんと、市立図書館なのに、市内に住所も勤務先も無い●●県民にまで利用者カードを発行してくれるとのことである。

さすが、開放的な函館市!?

資料として拝見した主な書目は以下のとおり。

■幕末維新えぞ地異聞
豪商・もののふ・異国人たちの雄飛
著者:北国 諒星(ホッコク,リョウセイ)
北海道出版企画センター(2009年08月)
・三代目村山伝平衛の雄飛
・蝦夷島政権の豪商村山家への軍用金要求

■村山家資料目録
北海道開拓記念館一括資料目録 第18集
著者:北海道開拓記念館/編
北海道開拓記念館(1986年03月)

■石狩場所請負人村山家記録
石狩町史資料3
著者:長谷川 嗣(ハセガワ,ツグ)/編
石狩町史編集委員会(1973年09月)

一部の資料は道立図書館と重なるが、おかげで、著作権上の制約のある資料についても、二館分を合わせて必要な分をコピーすることが出来た。

この図書館で見た珍しい資料は、以下の1点だ。

■北海道漁業功労者事蹟
出版者:1883年
明治16年水産博覧会にて褒章を受けたもの12名の事蹟

「函館市図書館」という縦罫の用紙に、端正な毛筆で筆記された資料であった。この本は、何らかの「原本」があったうえで、それを筆写したもののようであった。(一部に「略」という文字があり、図版などは筆写を省略したようでもあった。)

筆写本とは言え、100年以上前の資料の現物を手にすることが出来たのは、うれしかった。
ちなみに、この「事蹟」に掲載されている12名の「北海道漁業功労者」は以下のとおりである。

【内容】
1栖原小右衛門事蹟 スハラ コエモン ジセキ
2山田文右衛門事蹟 ヤマダ ブンエモン ジセキ
3山田六右衛門事蹟 ヤマダ ロクエモン ジセキ
4岩田金蔵事蹟 イワタ キンゾウ ジセキ
5金子元三郎事蹟 カネコ ゲンザブロウ ジセキ
6吉田三郎右衛門事蹟 ヨシダ サブロウエモン ジセキ
7岡田伝五郎事跡 オカダ デンゴロウ ジセキ
8高田屋嘉兵衛事蹟 タカダヤ カヘエ ジセキ
9村山伝兵衛事蹟 ムラヤマ デンベエ ジセキ
10飯田與五左衛門事蹟 イイダ ヨゴザエモン ジセキ
11小川幸吉事蹟 オガワ コウキチ ジセキ
12藤野伊兵衛事蹟 フジノ イヘエ ジセキ

村山伝兵衛に対して、有名な高田屋嘉兵衛と同格の「事蹟」が認められていたことも、うれしいことであった。

せっかく利用者カードを作成してもらったので、洞爺丸台風や旧上磯町(現:北斗市)に関する本など4冊を借りた。夜、時間があればホテルの中で読もうと思ったのである。

■函館市中央図書館
http://www.lib-hkd.jp/
2 0

コメント

mixiユーザー

ログインしてコメントを確認・投稿する