mixiユーザー(id:2566286)

2015年02月11日23:40

182 view

パート22



『ヌーヴェルヴァーグ』(1990)
  ゴダールのソニマージュは、ガラスのようにフラジャイルなエモーションであり、ショットは破片のように在るのであり触れると危険である。自由で平等なはずの理性的な個と此処が再検討される。波が幾度も表され、新しい精神性はその時々に波立つ。音もまた統覚はしない。音もイマージュと同様、エモーションである。日本だけではなくフランスにおいてもスターであるはずのアランドロンは、エプスタインやカルネが描いたと同様に、仏蘭西印象派映画のもつ悲劇性ととてもよい相性をもつ。彼の図はダメんずもロマンも真摯さも、印象主義的な光そそぐ地である風景に溶け込ませる。前半と後半の人物が同じなのかの謎なのではなく、『アワーミュージック』のラストシークエンスで男女が分け合う林檎のように、愛を分かち合うことの尊さが此処に在る。センチメンタルな世界で、ロマン主義のシンボリズムが批判される。エロスが表されるのだ。






2 0

コメント

mixiユーザー

ログインしてコメントを確認・投稿する

<2015年02月>
1234567
891011121314
15161718192021
22232425262728

最近の日記

もっと見る