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2015年01月26日23:45

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音楽之雑談帖(その44)フルトヴェングラーの誕生日(一日遅れ)

パソコンの不調で、昨日はアクセスが出来なかったので一日遅れになって仕舞いましたが、昨日1月25日はフルトヴェングラー(並びに石ノ森章太郎と松本零士の)誕生日でありました。フルトヴェングラーは1886年生まれ、なので来年は生誕130年と云う事になりますね(些か気が早いですが)。幾らか前に生誕100周年の記念ムックが音楽之友社から発売されたなあ、と思ったらそれからもう30年近くの歳月が。嗚呼、光陰矢の如し。

11月30日の彼の祥月命日にも、感想を書きつけているので、恐らくは似た様な話になろうかと思いますが、わたくしがクラシック音楽のレコード(未だLPレコードの時代でありました)を自分の小遣いで買ったのは、フルトヴェングラーの『英雄』(フォンタナの名前で出ていた、フィリップスからの千円盤)でありました。これは泣く子も黙る、所謂『ウラニアのエロイカ』であった訳でありまして。無論強烈な印象を受けた訳でありますが、より大きな衝撃を受けたのは、次に買った同じフォンタナのベートーヴェンの第四交響曲でありました。

一般にはシューマンの、『二人の北欧の巨人の間に挟まれた、ギリシャの乙女』と云う評の様に、優美さが発揮された演奏が多いものでありますが。御存知の様にフルトヴェングラーの戦時中の録音は、そんな評などどこ吹く風の、実に巨大な力感に満ち溢れたものでありまして。余り音楽的経験を積んでいなかったわたくしは一発で轟沈(特に第一楽章の序奏から、主部への繋ぎの部分)。世の中には、こんな凄い指揮をする指揮者がいたのか。大袈裟に言えば、一日にしてフルトヴェングラーは、わたくしにとっての神様となったのでありました。

それから数えてみると、実に40年以上の歳月が流れている訳、でありますね。ぢぢいになる訳です。流石に何が何でもフルトヴェングラー一辺倒、と云う時期は卒業しましたが、矢張り今でも「ウラニアのエロイカ」をはじめとする、一連の戦時中の録音やバイロイト・ルツェルンの第九等には、強く心惹かれるものがあります。暫くぶりでフルトヴェングラーのCDを引っ張り出して、あのデーモニッシュな音楽の魅力を堪能する事としたいと思います。
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