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2014年07月19日01:21

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失速−ディモナ、2発目(5)

フル・スロットルで吸気圧力がイエロー・ゾーンにあるとき。
出力を「クライム・パワー」(上昇出力)に落としてグリーン・ゾーンにしているとき。
それぞれ、機体がどれくらいの昇降率で上昇しているのか、僕には、分からない(笑)。

機体の姿勢を維持して、速度を最良上昇角となる時速110Kmに維持することに集中していると、昇降計の数字にまで目が回らないのだ。エンジン関係の計器を見ているし、昇降計も目に入っていて、針がプラスを指していることも何となく認識はしている。しかし、数字を読み取って記憶するほどの余裕が無い。頭は、何か他のことでいっぱいなのだ。

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しばらくすると、地上目標を目安にして右90度旋回を行う。またしばらくして、右90度旋回を行う。いわゆる「場周パターン」というものを描いて飛ぶわけだが、そのパターンは、エンジン騒音のことなどを考慮して厳格に決められており、普通のグライダーよりも大きなパターンとなっている。

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風下を向いてから、適当な訓練空域に移動する。「適当な」というのは、他のグライダーがあまりこないところだ。滑空場から5〜9Km離れたところで、高度3000フィート(900m)くらいのところを目指す。

途中で、教官から「上昇形態での失速をやってみましょう」という指示があった。
エンジンを上昇出力にしたまま、機首をどんどんと吊り上げていく。だんだんと機体が不安定な状態となり、横方向にフラフラとし始める。と、機種がズズズッという感じで落ちていった。僕は「リカバー」と宣言しながら、操縦桿を前に倒し、失速からの回復操作を行った。
こんなの機首を上げて飛んだのは久しぶりだった。

3000フィート近くになると、遠くの方の雲が自分よりも低いところにあるのに気が付いた。今日は、雲底が800mくらいらしい。3000フィートまで上がると、まわりを雲に囲まれたようになり、地表面の一部は雲に隠れそうだった。
「まずいですねぇ」と呑気に言うと、「2500フィートまで降りましょう」と教官から指示された。

■ディモナ、2発目
(1)飛行前点検
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(2)エンジンを動かす
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(3)地上を走る
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(4)飛んでしまえば
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■初ディモナ
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(2) http://mixi.jp/view_diary.pl?id=1926306156&owner_id=2312860

■ディモナ曳航
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