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2014年07月16日21:33

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飛んでしまえば−ディモナ、2発目(4)

ピスト横で様子を見ながら、グライダーの飛行機曳航のジャマにならないタイミングで、
「リクエスト・ラインナップ・アンド・テイクオフ」
と無線を入れる。「ランウェイ・クリア」の返信があり、いよいよ出発。

エンジンの出力を上げるというのは、初心者には、なんとも怖いものである。
車であれば、乗ったとたんにアクセルを目一杯踏むなんてことをするバカはいないだろう。
しかし、飛行機の場合、離陸をすると決めたら、「フル・パワー」である。
恐る恐るスロットルを前に動かしていたら、教官から
「フル・パワー!」
と大声をかけられた(笑)。覚悟を決めて、スロットルを一番前まで押し込む。
機体が加速する。まだ、慣れていない感覚だ。

フォト


奇妙な感覚の中でも、機体が水平に直進することだけを心がける。
エルロンで機体を水平に保ち、ラダーで方向を定める。少し、期首が左右に振れる。
ピッチ(機首の上下)は、エレベーターの中立位置から少し引き気味でホールドする。
速度計を見ているヒマはなかった(笑)。

グライダーに比べると、慣性が大きいせいか、方向安定が悪いような気がする。その点に、どうしても気が向いてしまい、他のことが疎かになる。本当であれば、速度が時速80Kmとなったところで、「引き起こし」操作をするのだが、気がついたら機体が浮いていて、すでに高度20mくらいになっていた(笑)。

フォト


「上昇速度は110Kmで維持」
「高度460フィートになったら、燃料ポンプをオフにして、スロットルを絞るように。」
と教官からの指示。

スロットルを目一杯まで押し込んだ「フル・パワー」は、この機体のエンジンにとっては「イエロー・ゾーン」となっている。イエロー・ゾーンのままで5分以上エンジンを回すことは、エンジンの寿命を縮めるものとして禁止されている。そのため、一定の高度(地表面から400フィート=120m)に達したら「グリーン・ゾーン」(吸気圧力35インチ未満)までスロットルを戻す必要がある。

そんなことをしながらも、地上目標を見ながら、動力機としての離陸経路(パターン)を描くように飛ぶ。
スロットルを一定のまま、速度一定で右旋回をする方法は、グライダーと変わるところが無い。手馴れた方法だ。地上では厄介な機体だが、飛んでしまえばグライダーはグライダーだ。少しは落ち着いた気持ちで操縦桿を握ることができる。

とは言っても、操縦桿を握る手は、グライダーとは反対の左手だ。右手は、スロットルに添えている。1回目に乗ったときは、頻繁にスロットルから手を離してしまったが、今回は意識してスロットルを握り続けることができた。

■ディモナ、2発目
(1)飛行前点検
http://mixi.jp/view_diary.pl?id=1929144818&owner_id=2312860
(2)エンジンを動かす
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(3)地上を走る
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■初ディモナ
(1) http://mixi.jp/view_diary.pl?id=1926088425&owner_id=2312860
(2) http://mixi.jp/view_diary.pl?id=1926306156&owner_id=2312860

■ディモナ曳航
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