「雨月物語」読了

角川ソフィア文庫版の『雨月物語』を読み終わった。
読み終わったと言っても、原文の部分だけで、現代語訳は読んでいないけれど。
中世くらいの日本語を読むようになると、江戸時代の日本語なんかは随分と読みやすく感じられる。
ただ、漢籍に基づく表現などは、その方面に暗いために、よく分からないところも多い。そういうところは、注釈や現代語訳に頼る。角川文庫ソフィア版には、その双方が最低限度必要な程度には備わっているので有り難い。

関係ない話だけれど、そういえば「雨月物語」の岩波文庫版って見た記憶がないなぁ。岩波文庫の基準では、古典として認められていないのか(笑)。
調べてみたら、上田秋成の作品で岩波文庫に入っているのは、以下の２冊だった。

「漆山本　春雨物語」
「胆大小心録」

いずれも「品切重版未定」とのこと。

次は、「春雨物語」（角川ソフィア文庫）を読んでみようかと思っている。