五度目の開幕戦

　昨日、西武ドームに開幕戦を観に行ったが、プロ野球の開幕戦を観戦するのは五度目である。

　最初は昭和五十二年の後楽園球場。東京ドームではなく後楽園球場である。長嶋巨人三年目の年で、一年目の最下位をはねのけてリーグ優勝を果たした二年目の翌年である。王選手が満塁ホームランを打ったことを鮮明に覚えている。この年、長嶋巨人はぶっちぎりでリーグ連覇を果たす。

　二度目は翌年の昭和五十三年の後楽園球場。広岡監督のもと、スワローズが初優勝を飾る年である。王選手が二年連続で満塁ホームランを打ったことに驚愕したことを覚えている。
　
　三度目は平成六年の東京ドーム。十七年ぶりの開幕戦。長嶋第二次政権二年目で、森監督率いる西武ライオンズを破って初の日本一に輝く年である。入団二年目の松井秀樹選手が最初の打席でホームランを打ったのが印象的だった。

　四度目は平成八年の千葉マリンスタジアム。熱狂的な広岡達朗ファンのぼくは、ちょうど浦安に住んでいたこともあって、広岡さんがＧＭに就任した瞬間からマリーンズ・ファンになっていた。あまりに熱狂的なために、この年、個人でシーズン・シートを購入していたほどだ。

　そして五度目が昨日である。開幕戦を観に行って、応援しているチームが負けたのは初めてだった。