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2012年08月03日15:44

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ぼくが速読になった理由

 小説に関し、以前は再読というものをまったくしなかった。すでに知っている物語をもう一度読んだって新鮮味はない。それなら未知の作品を貪欲に読んでいこうとしていた。再読なんて、老人がやることだと思っていた。

 五年ぐらい前、ふと「自分は死ぬまでにあと何冊読めるのだろう」と疑問が沸いた。
 計算してみた。
 ぼくは読むのが遅いので、ペースとしてはせいぜい週に1冊である。
 週に1冊。
 1年に50冊。
 10年で500冊。
 30年で1500冊。
 がく然とした。読みたい本は山のようにあり、さらにこれからも増え続けようとしているのに、たったの1500冊。いや、これは多く見積もった数字なので、たぶん現実にはそんなにはない。

 以来、ぼくの読書ペースは格段に早くなった。最初の50ページぐらいで興味を持てなかったら、あとはナナメ読みするときもあるほどだ。
 同時に、再読をするようになった。もう一度読んでおきたい本はたくさんある。そちらを悔いのないように味わいたくなったのだ。好きなレストランに何度も通う心境に似ている。

 最近は再読率が高くなっている。
 海老沢泰久、村上春樹、星新一・・・・・・。

 ちなみに今日から読みはじめた本は『村上レシピ』。

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