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2012年05月11日12:19

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我打つ、ゆえに我あり

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 いつかやってみたかったことの一つ、そば打ちを体験した。友人が通っている教室にゲスト参加させていただいたのだ。

 都庁地下にある「更科」というそば屋で開催された今回の参加者はぼくを含めて11名。
 ぼく以外は皆さんベテランで、当然ながら手際が良い。そして全員面倒見がいいようで、手際の悪いぼくに入れ替わり立ち替わりアドバイスをしてくれた。そのおかげで何とかゴールまでたどり着けた。それぐらい奥の深いものだった。
 そば打ちはテレビでは何度も見ていたが、やはり「見るとやるとは大違い」で、こねたり固めたり延ばしたり切ったりという各工程で注意しなければならないことがいくつもあり、とてもじゃないが一回では覚えられない。包丁や麺棒の扱いも簡単ではなかった。
 でも更科の店長さんに「初めてにしては上出来」と褒めてもらった。御世辞でもうれしい。
 ぼくは七三(そば粉7、つなぎの小麦粉3の割合)で打ったが、ベテランの何人かは二八で打っていた。ちなみに水はその日の天候次第で変わるのだが、この日は320グラム。

 教室終了後は店でそのまま宴会に突入。酒やつまみを楽しみながらの、ついさっき皆が打ったそばの大試食会である。
 七三か二八かの違いはともかく、まったく、これが同じ条件で打たれたそばかと思うぐらい違っていた。だから手打ちでもおいしいそばとそうでないそばがあるんだなと実感した。腰があることと固いということは全然違うのだ。ぼくが目を丸くしていると、誰かが「打ったそばには人柄が出る」と言っていたが、たぶんそれは真実だ。
 ぼくのそばは皆さんには不満足だったかもしれないが、ぼくには自分で打った愛着があるので文句なくおいしかった。最初の一口目を食べたとき、ぼくの中で一つ扉が開いた気がしたほどだ。そば打ちにハマる人の気持ちが理解できた。

 教室のメンバーの皆さんも「更科」の店長さんも陽気でいい方ばかりだったので楽しく過ごさせてもらった。またやりたい。


 更科は赤坂にもある老舗のそば屋さんです。よろしければどうぞ。


 右の写真は皆が打ったそばの端のほうの“くず”の部分を揚げた「そばチップス」。


*はみだし
 先日、入間図書館で伊坂幸太郎著『PK』を新品で借りたが、今度は文京図書館で角田光代著『紙の月』を一番で借りられた。ツイてるなあ。新しくて気持ちいい。汚さないように返さなきゃ。
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