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2012年03月01日01:28

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頼長降臨(『平清盛』第八回)

待ちに待った藤原頼長、初お目見えの回。
前回の予告だけでも、そのただならぬ雰囲気は強烈だったけれど、
冒頭の「今週の見どころ」からして、いきなり頼長アップの連発!
画面に目が釘付けになってしまった。

スタパ撮影見学で幾度かその姿は目にしているが、
(宋銭を拾う場面は昨年12月25日に見ている)
http://mixi.jp/view_diary.pl?id=1808630192&owner_id=949383
こうしてドラマとしてつながれたものを観てみると、
あらためてその特異なまでの存在感が際立つ。
誰よりも気位が高く容赦ない口ぶり。
まばたきもせずじっと相手を見つめる眼。
ゆっくりと見向く顔。ふっと上がる口角。
歩き、御簾をくぐり、座る所作のひとつひとつに至るまで、
まさにエリート貴族のオーラをまとっている。
黒の袍も白の袍も高貴な感じで惚れ惚れ。
頼長はこの時まだ十七歳だけれど、いささかのゆるぎもない。

初登場の回ということもあってか、撮影アングルも凝っていた。
ことにはっとするのは、源為義から献上された鸚鵡の声を聴いて表情を変え、
立ちあがって鳥かごにかぶせた紫の布をすうっと引き上げるところ。
下からあおり気味に撮っているせいで、その威圧感たるや凄い。
その場に君臨する王者の趣。

書物を揃えたり、宋銭を拾ったり、偽の院宣を広げて示したり、
その綺麗な手の指が大写しになるのにもどきどき。
顔も正面からだけでなく、斜め後ろからなど、
斜や横からとらえたカットも良かったと思う。

それにしてもあのメイクがあれほど似合うひとがいるだろうか。
自前の眉をつぶして遠く額に置き眉をした麿顔。
白い顔、紅い唇からのぞく鉄漿。
それがすんなりと優美に思える。
能の「敦盛」のような貴公子の面を連想した。
本当に何にでもなれるひとなのだな、と改めて感嘆。
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