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2011年05月02日10:38

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春のアウトドア

 二泊三日で山菜採りや釣りを目的に車で栃木県の矢板、塩原に行った。メンバーは四人。学習塾を経営しているK氏(七十代前半)とその奥さん(六十代後半)、学生時代の先輩M氏(四十九歳)とぼく(四十八歳)である。M氏もぼくもK氏の塾出身というわけではないのだが、二十年以上前にひょんなことから知り合い、今もつき合いが続いている。アウトドアの手ほどきは、沢登りから渓流釣り、山菜採りからキノコ狩り、高山植物から野鳥に至るまで、すべて博識のK氏から受けた。
 この四人は「月夜の会」という会のメンバーでもある。何とも情感たっぷりの名前だが、何のことはない、十九年前に尾瀬でツキヨダケという毒キノコにあたった仲間というだけのことだ。そのときはムキダケだと勘違いしてインスタントラーメンと一緒に食べ、三十分後に激しい嘔吐感におそわれた。結局全員、胃の中のものを洗いざらい吐き出し、山小屋で一晩苦しんだ。だから会費があるわけでもないし会報も発行していない。メンバーも募集していないので、文字通り苦楽をともにした四人だけの会である。
 毎年ゴールデンウィークには「月夜の会」を中心とした数人で山菜採りや釣りをするのだが、ここ数年は福島県か栃木県に落ち着いている。のどかで居心地がいいからだ。
 今年採取できた山菜はタラノメ、コシアブラ、コゴミ、セリ、サンショウ。それらを、採取した現地で天ぷらにして食べた。最高のぜいたくである。ただ釣りの方はまったくダメで、四人とも釣果ゼロに終わった。
 初日はM氏がすべて運転した。ぼくはここぞとばかりにうしろの座席で昼間から缶ビールを飲んだ。特別酒好きというわけではないのだが、他人が運転する車で車窓を楽しみながらビールを飲む楽しみを加えたかったのだ。
 桜の時期が遅れているらしく、塩原は桜が満開だった。

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