mixiユーザー(id:35851342)

2011年04月07日10:20

4 view

古の風吹く杜

 桑田佳祐の話です。興味ない方は無視してください。

 ニューアルバム「MUSIC MAN」収録の一曲『古の風吹く杜(いにしえのかぜふくもり)』に関し、先日「やさしい夜遊び」(FM東京 毎週土曜日23:00〜)で桑田さん本人がこう言っていた。
「この曲は、実は自信がなかった。今の時代に合わないんじゃないかなと不安だった。そうしたら、アルバム視聴会をやらせてもらったとき、アンケートの回答でとても好意的に受けとめられていることが分ってすごくうれしかった」
 ぼくはこの楽曲はアルバムを代表する作品の一つだと思っていたので、作った本人がそんなふうに考えていたことに仰天してしまった。
 桑田さんの魅力は『勝手にシンドバッド』や『夕方Hold On Me』や『愛と欲望の日々』といったノリノリの曲でも、『いとしのエリー』や『JOURNEY』や『TSUNAMI』といったバラードでも、一級品が書けるところにある。青山学院大学時代の同級生で音楽評論家の萩原健太はそのことを「振り幅が大きい」と表現している。そして、その大きい振り幅の中間には『C調言葉にご用心』や『お願いDJ』や『雨上がりにもう一度キスをして』といったミディアム・テンポの名曲がキラ星のごとくあって、ぼくはそれが桑田さんの才能であり、すごさだと思っている。『古の風吹く杜』がそんな珠玉の一曲であることは明白だ。どうしてこれが自信がなかったのだろう。実に不可解である。
 ちなみに「MUSIC MAN」には『悲しみよこんにちは』という、やはり珠玉の一曲がある。
 You Tubeに『古の風吹く杜』も『悲しみよこんにちは』もなかったけど、別の傑作があったのでそっちをアップしておきます。
(「ザ・ベストテン」の久米宏っぽく)
「それではお聞きいただきましょう。桑田佳祐さん『現代人諸君』」



0 2

コメント

mixiユーザー

ログインしてコメントを確認・投稿する