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2011年02月22日10:11

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円丈師匠―後編

前回までのあらすじ―
 ちょっとだけ交流のある三遊亭円丈師匠の独演会が二月二十日(おととい)、入間で開催されることに。ぼくは手紙でリクエストした。「どうか新作をやってください」と。果たして師匠は応えてくれただろうか?

 応えてくれました。しかも『悲しみは埼玉へ向けて』。いつかライブで観たいと長年願っていたネタをついに観られた。ヤッホー! 会場は爆笑の渦に巻きこまれた。もちろん両親も大ウケ。六十七歳にして老いも若きも笑わせられる師匠の実力に改めて脱帽。
 終演後、師匠を交えて四人で食事をした。
 実は手紙では「お久しぶりですし、ご都合がよろしければご一緒に食事をどうですか?」とお誘いもしていて、OKの返事をいただいていたのだ。
 ぼく以外の三人は高齢なので、やはり和食がいいだろうとトコトコマップを含めた冊子三冊で会席料理屋を探したら「みや」という店がふさわしそうだった。そこに決めようと場所をよく確認したら、なんとモジョの真下。すごい偶然。運命の邂逅としか思えない。
「みや」は素晴らしい店だった。店内は清潔に保たれていて、料理は一つ一つ手がかかっていておいしく、器も上品で、そしてこれが重要なことなのだが、店の人たちが親しみやすかったので居心地がよかった。
 モジョでジャズが演奏されている正にそのとき、前菜や造りや煮物など、順番に出てくる料理に舌鼓を打ちながら、ぼくたち親子は師匠の話に耳を傾けていた。落語ブームの話、お笑い界全体の話、弟子の話など。
 師匠によると、落語ブームが去りつつある今は特定の落語家の独演会に人気が集まっているだけの状態。ブームのときに寄席がリピーターを増やす努力を怠ったので今後は集客もむずかしいだろうということだ。確かにぼく自身、春風亭昇太さんや立川志の輔さんの独演会ばかり行くようになって久しい。
 最後に「みや」のスタッフにシャッターを押してもらって四人で記念撮影。めったにない貴重な体験だった。

予告。
明日は日記にモジョは登場しませんが、モジョに行きます。
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