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2011年02月08日10:10

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カラオケin川崎

 今年最初の飲み会は川崎で開催された。といっても学生時代からお世話になっているI先生と二人で飲んだだけだが。
 先生は鎌倉のほうに住んでいるので川崎あたりが二人の中間地点なのだ。卒業してから二十年以上経つのに今だに年に四回ぐらい飲んでいる。
 ぼくとは違い、先生は講師から始まって、助教授、教授とちゃんとステップアップした立派な人である。あまり堅苦しい関係ではない。堅苦しかったらこれだけ長期にわたって飲むわけがない。いつも楽しく飲めるのは、年齢差が八歳しかないことも関係あるのかもしれないが、先生のほうに広い心が備わっているからだ。
 普段、カラオケに行く機会はぜんぜんないが、先生と飲むときはたいてい二次会がカラオケになる。ただ、ぼくの選曲は見事に変わらない。『C調言葉にご用心』、『YaYa あの時代を忘れない』、『Just a Little Bit』。増えたとしても『愛と欲望の日々』、『ダーリン』、『可愛いミーナ』……。つまり全部「桑田」である。ぼくは桑田佳祐の大ファンなのだ。
 一方、先生は学生と関わっているせいか、今のヒットナンバーをよく知っている。それが選曲にあらわれる。カラオケに行くたびにぼくの知らない新曲が何曲か加わる。この日も福山雅治を歌っていた。どっちが年上か分らない状態。ぼくが「俺もヤキがまわったな」と落ち込む瞬間である。
 先生の声は甘い。女性ボーカルの曲がよく似合う。岡村孝子の曲もまったく違和感がない。だが、それよりも何よりも歌がうまい。うまいから、知らない曲でもどういう曲なのかがよく分る。城之内早苗の『あじさい橋』と岡崎友紀の『私は忘れない』は、ぼくは当人が歌っているところは一度も見たことも聴いたこともないのに先生によって歌えるようになった。
 そして昭和四十年代から五十年代にかけての昭和歌謡にやたら詳しい。この日も「あべ静江が『みずいろの手紙』のあとに出したシングルだ」と言って初めて聞く甘い曲を熱唱した。その時代のその手の音楽はぼくも大好きなので、コントローラーの手を止め聞きほれた。二次会がカラオケになるのは、音楽の趣味の一致も大きな要因だろう。
 めったにカラオケに行かないせいで、翌日になると必ず喉が枯れる。痛いほどに。酒に強い人でも飲まないと飲めなくなる。同様に、歌わないと歌えなくなる。ぼくも十年前は歌えた音域が出なくなっている。
 だから、この喉の痛みは苦痛どころか大歓迎だ。だって、これを続けていればかつての音域が戻ってくるかもしれないのだ。愛しの喉の痛み。直ってしまう前にまた痛くなりたい。
 問題は、帰りのことを考えると川崎はあまりにも遠いことだ。

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 その日の帰りではないが、三日前に乗った電車内。
 ディズニーによる西武線ジャック。なんと吊り革まで…。全車広告ここに極まる。

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