大谷は、打撃不振(ではないだろうか)というささやきが出はじめている。
(俺は言いたくない、言いたくないが、あえて言うよ)
はい、みんな同じ気持ちです。
「ずいぶんホームランが出てないよ」
「ヒットも、少ないみたいだ」
といういかにも気弱な声が出ています。えー、まあ、(10日間ほどのことですが)数字的には本当です。
6月29日以降、30号ホームランが出たものヒットは2本だけ。これでは、打撃不振の噂が出てくるのも仕方ないか。それにしても、10日間ほどのこと。それはだなあ、
「デッドボールの影響じゃないか」
「だとしたら、許さん。俺はアメリカまで抗議に行く」
「この際、トランプとふたり重ねて、ぶった切ってやる」
最後の文句はいくらなんでも行き過ぎです。
6月20日の死球以後、10日間で5本のホームランを打っています。それを見る限りは「報復の日本刀」は不要です。デッドボールの影響とは考えにくい。
あー、よかった。
よかったのだが、ここでパッタリ。「アレェ」、世の中はむずかしい。
では、なぜ不振なのか、(元へ)さほど好調ではないのか。
ぼくは「ある瞬間」に注目しています。登板日だったかな。1ゴロで、追っかけで1塁ベースに走り込んだ時に、大谷はやや踏み損なっていたと見ています。右足首を捻っている、傷めているという見立て。
それがバッテイングにどう影響するのか。
大谷のバッテイングの基礎から話さなければならないので、ひとつひとつ大変です。
大谷のスイングは、ぼくはバレル打法と名付けています、昔なら、悪く言われるアッパースイングに見えるアレですね。あのスイング、きちんとした身体バランスで振らないと一気に弱いスイングになってしまいます。スイングの中で、カックンと力抜けします。
実例で話をします。
大谷のいまのスイングは、ほんの少し体が起きています。実際に真似をしてください。体をやや起こし気味で振ると、「手打ち」になってしまい、強いスイングがむづかしくなります。この身体バランスのズレが右足首にある、というのがぼくの予測。
いまの大谷はスイング時、踏み出し足のツマ先が上を向いているはず。(ツマ先が)上を向いて、振っています。足首への負担を減らそう、という自然な動きです。(できれば実際に体を動かして確かめてください)
う、うぇをむいてぇ、振ってぇいぃーます。涙はこぼれません。はい、余分です。
「おーい、それは大事(おおごと)じゃないか」
大丈夫、マイフレンド。
これは本人次第の話で、
「試合に出ることができる、我慢できる故障なんて、故障じゃないよ」
プロ同士では普通に言われる声で、つまりプロとしての日常の延長だと考えたら良いのではないだろうか。
時間が経てば、元に戻る。というのが贔屓目なしに、次に予想できること。足首は「少し痛む程度のこと」だと思います。だって、全力で走れていますからね。大事(おおごと)ではないだろう、と踏んでいます。というわけで、これが先行きを含めた、ぼくの総合的な予測です。
「大丈夫、マイフレンド」、ピーター・フォンダのセリフです。
いいなあ、いいぞ、大谷の実際をうまく伝えている。おまけもつけよう。
さあ、大きな声で、「みんな悩んで大きくなった」。少し違うかな。
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