どぅしてあの娘に
会えないのだろ。
ーデル・シャノンが「悲しき街角」を歌った頃ー
きっとねぇ、青春ってのを言葉とメロにすればこの歌なんだろうなあ。
どぅしてあの娘に
会えないのだろ。
会えないんだよ、だってどこにいるかわからないのだからね。
それに、さあ。
「あの娘」ってのは、パラシュートのようなスカートを履いた女の子とは限らない、限らないのさぁ。
一冊の本かもしれないし、擦り切れたレコード、ワセリンのついたボクシングのグローブかもしれない。
夢の行方を探して、青春は歩く。デル・シャノンは街角に立っている少年のように歌う。拙い技巧がやさしさとないまぜになった少年の貧しさを教えてくれる。
それでいいのさ、それでいいのさ、天才バカボンは生きて行く。
頭の1行は、飯田久彦(詩:漣健児)のものなのだが、ぼくにはいまだにデル・シャノンが歌っているようにしか思えない。
それだけ、友達だったんだ。
街角で別れた
あの娘はいま
どこにいる
いつも思い出しては
ひとり寂しい日を過ごす
どうしてあの娘と会えないのだろう
どこにいてさえ探してるんだ
アイ ワンダー
As I walk along I wonder
A-what went wrong
With our love, a love that was so strong
And as I still walk on
I think of the things we've done
Together, while our love was new
And I wonder why she left me
I wonder why she left me
I wonder why she left me
I wonder why she left me
Runaway,
I'm a-walkin' in the rain
in the rain
And the rain is fallin'
And my heart is achin'
in pain
Wish that I could see you again
Wish that I could see you again
No, no, no, no, no
Wish that I could see you again
かんたんな英語で、誰にでもすぐ訳すことができる。訳して行くと、いつの間にかデル・シャノンは君のそばにいる。君は言う。
アイ ワンダー。
ホワイ、ホワイ、ホワイ。
デル・シャノンは一気に笑い出す。そうしたら、なにか英語で答えてくれた。
Wish that I could see you againと聞こえた。聞こえた、とたん、
デル・シャノンは君の前からいなくなる。幻影だからさ。
「そうかい、このままにしておくわけにはいかないのかい」
遠くから、声が聞こえる。
「お客さーん、お客さーんの時間は終わりですよ」
「延長するなら、カウンターまで来てくださーい」
表に出ると、街角にはたくさんの幸せが歩いていた。デル・シャノンは、いなかった。
○これほどの名曲があるだろうか。デル・シャノンの「悲しき街角」です。
https://www.youtube.com/watch?v=__klNQarOUY
Am-F-G-E7の下降するコード進行が「かなしくて、あかるい世界」を目の前に、表出させます。
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