トランプの、隠れた思惑。
トランプが大騒ぎをしている。
アメリカ軍がイラクを爆撃し、ハメネイ師を殺害した。ベネズエラの時のように「アメリカの国内法に違反している」という大義も持ち出さないのだから、それは「暗殺」という事になるのだろう。
その上「歴史上もっとも邪悪な人物の1人」とコメントを出すに至っては、(前から言っているように)正気を疑わざるをえない。
○
「これでトランプは、畳の上で死ねない身体になった」
というのが、ぼくのいちばんはじめの感想。いささか不穏当だが、間違い無いだろう。
あ、外人だから畳の上ではなくカーペットの上か。それはそれとして、もはや安全な人生を過ごすことはなくなった。
(わかっていると思うけど、そういう事だよ、トランプおじさん)
○
トランプは、死ぬまで大統領を続ける気持ちになった、という事だろう。
アメリカ大統領は(慣例により)2期しかできない。この不文律に
「われらがトランプは、間を置いているのだから3期やってもいいんじゃないか」
MAGA派の人々は、そう声を掲げていた。それに、アメリカ中が冷淡なので、業を煮やし自分で思い切りスイッチを押した。
(もっと、わからせてやろう、どうだ、これで)
これが真実なんだろう。
大統領を「やめない」ではなく、「やめさせることできなくする」という体制に持ち込んだのだ。
○
となると、世界はどうなると。
「ウクライナさえ片づけば世界はおさまる」
いささか不安定だが、そう世界中の人は思っていただろう。ぼくも同じさ。
ところがこの「暗殺」で世界は一変した。戦争(紛争も含め)はとことん終わらない。延々と続く。ゾロゾロ続く。
だってさあ、戦争状態が必須の二人の男が、大統領で居座っている時代になってしまったのさ。こんな不幸が他にあるか。
○
トランプとプーチン、この二人が揃って片付かない限り、世界に平和はやってこない。残念だけどね。少なくとも、ぼくの生きてるうちはこの状態は終わらない、これはどうやら明らかのようだ。
なぜ、こうなったのか。
それはねぇ、誤った英雄信奉や、(そこまでいかないまでも)リーダー待望論が見事にバカを木に登らせたのさ。これに尽きる。
さらに、この不幸の質の悪さは「バカを木に登らせた」バカたちに自覚がない事だろう。まるで子供に盲目な親のようにバカの尻を押し続けるだろう。バカの屁を被りながら、
「もう少しだ、もう少しだ」
とまだまだ頑張り続けるのだろう。
○
一時期、独裁者たちが次々と姿を消す時期があった。あー、新しい時代のはじまりかもしれない、とぼくらの世代は期待感でワクワクしていた。
ところが小康を得て、リーダー論が叫ばれはじめ(ぼくは危ないぞ注意した)、ついで何代か入れ替わり、ブームが生まれバカげたリーダーが生まれた。それが、今の時代だ。
つまり、人間は進化したのではなく、歴史が一巡しただけの事だったのか。
「あれほど言ったのに」
というのがぼくの気分だが、実行力が無かったことからすれば同列なのだろう。
もう一回だけ言ってみようか。
「バカの尻を押すのはやめようよ」、トランプに聞こえるくらい、大きな声で。
遅くとも、他に方法がない。
なんの役にも立たないが鬱憤の解消で大声を出します。すいませんね。
「もおー、だから言ってるじゃあないかー」
失礼しました。
○それこそ「おかしいだろう」と言いたいくらいだが、二人を勇退させる方法を作り出さないと、「世界は終わる」かもしれない。
それが、現状なのだろう。
なにしろ手も足も出せないほどヤツラの力は大きくなり過ぎている。
○実は、NHKで先週放送された「チャウシェスク、独裁の崩壊」というドキュメンタリー映像を見ていた。(特にチャウシェスクの目をつむった横顔を見ていたら)
「これだね、いま言わなければならないのは」
と思って、もう長々と強力な反独裁の文章を書いていたのだが、それどころじゃない、間に合わないよ、と「トランプの思惑」を広く「バラす」ことを先にしました。
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