大谷が80%超えかな、ピッチを上げてきた。そうなると次にみんなが知りたいのは
「さあ、今度は、今年は何勝できるの」
ということだろう。でもね、それは、まだ早い。試合で投げていないから
「ホントのところはわからない」
というのが正しいのだと思う。強いていえば、体調が戻ってさえいれば
「一昨年と同じ10勝はできるはず」
と言えるのだと思う。ヒジが直っているのなら、マイナス要素はないのだから、当然の判断です。
それにしても投手・大谷は脱皮をするように投球法を進化させてきた。で、この怪我の後はまたまた脱皮の様相です。それはどんなもんか。MLB入団のはじめから説明していきます。
大谷は、
�‖�球で押しまくる投手でデビューした。
どんどん速球で押しこむ、打者が合わせてくると、要所にスプリットを入れてチエンジアップ効果を出し、三振を取っていた、シャニムニ取りにいっていたが正しいかな。三振狙いだから球数も多かった。当初だけだが、MLBでも速度記録に挑んでいたと思います。
いずれにしろ大谷の投法は、真上からの「縦振り」でした。
この強い「縦振り」や球数のせいなのか一概に言えないが、大谷はヒジの腱を壊し、手術をした。
術後、「縦振り」だけから脱皮しようと、
�▲好Ε�ーパーで横変化を取り入れた。
手術から投げはじめまで1年、投げはじめから登板まで半年強かかります。その間、十分考える時間があります。
なにか新しいものを真剣に考えた。そこで思いついた、
「そうだ、ダルさんのアレだ」
WBC韓国戦でダルが投げた(ボールになりそうな)大きなスライダーは、
打ち気のMLB打者には効果的で(ボール待ちをしないので手を出す)
ダルと同じ高身長で手長の自分には投げやすく、よく曲がる
大谷の横変化は打者には目新しく、「はじめて効果」で大きな成果を上げるだろう
というわけで大谷は(シーズンはじめは少し苦労したが)スイスイと勝ち星を進めます。けれどぼくはキャンプの段階で、
「このままじゃあヒジを痛めるよ」
と予言したのですね。理由は、ですか。はい。
大きなスライダーを投げるためには、ヒジを下げるのが効果的です。(というより自然に下がります)
ところが元来、「縦振り」の大谷がヒジを下げ「横振り」を入れると、ヒジが言わば支点になってしまい(ヒジへの)負担が大きくなるのです。これが、ヒジを痛めるメカニズム。ぼくはねぇ、たくさんの壊れた投手を見ているからぴーんとくるんだ。
「えー、そんなことプロならすぐわかるんじゃない」
「そ、そ、そうなんですね」
普通はすぐにここまではいかない。半年でパンクは、誰がどう見ても早すぎる。大谷の持つパワーが関係あるんじゃないか。だから、
「甘く見ていた」
(コーチに言いたい)と、ぼくは思っています。
今度も考える時間は十分あります。そうか、ならカラダの回転から変えてみよう。
��フォームに「横振り」を入れることで、ぜんぶ解決できないかというトライです。
思考の結果です。カラダを斜め位置に構えます。斜めから始動するので、自然に動きに「横振り」が入ってきます。
このやや「横振り」フォームなら
「スウィーパーを生かしながらピッチングできる」
と大谷は思ったのですね。しかもヒジへの負担は大きく減ります。はい、その通りだと、思います。
大谷も「東京急行」から多彩なピッチャーになっていく年齢です。ちょうど良いところなのでしょう。
その上「横振り」が入ることで、無理なく指が抜けるようになったそうです。よくプロが言う「抜くボール」。リリースの瞬間にすっと指を抜くことで、脱力したボールはベースの近くで(まるで指の動作をなぞるように)すっと沈むのです。それもツーシーム系の「抜くボール」です。
これ、自分でゆっくり手を動かしてみるとよくわかります。斜め方向から動かせば、指はかなり楽に抜けます。
これで、大谷は(速球・スプリット・スウィーパー・抜くボール)ベース上を通過する上下左右の(四隅の)コースに切れ込む4つの決め球を手に入れたことになります。
ベース上に割った9つのマス目、それぞれのスポットに飛び込む決め球。とも言えますよね。これは、すごい。
文字にしている限りは最高の状態なのですが、実際の結果はボールそのものの威力が決めることですね。机の上では決まらない。なもんで、上手くいって欲しいな。早くみたいな、の春です。
その時、ぼくの言う「縦振り」「横振り」の理論を思い出してくれればうれしいです。
もし、もしですが今シーズン上手くいかなかったら投球フォームの「横振り」の問題だと思って間違いありません。
ちなみに最も早いボールを投げるのはスリー・クォーター投手とされています。大谷は、ストレートが通用しなくなったのではないことはくれぐれも伝えておきます。
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