mixiユーザー(id:5708627)

2024年03月21日02:53

86 view

プーチンの行動原理。

 プーチンは、なぜ戦争の道を選んだのか。そこにはいくつかの段階を踏んでいる。思い起こせばなかなか筋書きくっきりです。

 プーチンはエリツインから権力をもらった。その時のロシアはガタガタの経済の中でひどい状態だった。次々と自治区は独立し、軍隊はミサイルを闇で売買していたというくらいの混乱ぶりだった。このソ連崩壊は、ガタガタ経済が産んだ貧困から生まれたのだ。
(中でもウクライナの独立は「20世紀の奇跡」とぼくは叫んでいた。)

                ○

 ソ連の壊れ切った経済を立て直すにはどうしたら良いのか。すぐ参考になるものが、間近にあった。それは中国の台頭だ。中国は�� 小平の改革開放でモーレツな経済発展をしはじめていた。
「この方法だ」プーチンは閃いた。この方法をロシアに持ち込めばなんとかなる。

 中国の方法とは、原理から明かせば社会資本主義というのがふさわしいものだった。国がこれからの産業に資本投下または資本援助し、それを民間の力で動かすという仕組み。
 大きな資本と、一山当てたい人のエネルギーの合体だ。一山当てたい人は貧乏国にはゴロゴロいた。
(実は、この社会資本主義という中国の方法も元を正せば、奇跡ともいうべき日本の戦後経済のモノマネなのだ。)

                ○

 プーチンが資本投下に選んだものはエネルギー産業だった。エネルギー産業はとりわけ資本の比率が高いもので、器用とは言えないロシア人がはじめるにはうってつけだったのかもしれない。まさしく、ミサイルに変わって穴を掘った。

 世界的なエネルギー資源の開発技術の進化と歩調が揃った。次々と「ガスや石油が出た」。気持ちよく出た。ハラショー。次々とパイプラインを敷設し、その度ごとに莫大な定期収入が確保できていった。この定期収入の道がロシア経済を劇的に変えた。世界経済に道がつながった。

               ○

 経済復興を遂げたプーチンは次のテーマを探した。だが案の定、ロシア人の思考は宿痾のように覇権主義の形をとる。
「このままのロシア式社会資本主義でやっていける。しかし、単にこのままでは中国の下風に立つことになる。方法はないか」
「経済の単位を大きくするしかない。そうだ大ロシア主義だ」

 ここでプーチンは、ついに戦争の親玉になる口実を見つける。

               ○

 プーチンは餅にきな粉をまぶすように、野望に二つの戦争の口実をなすりつけていく。
 ��NATOに囲まれたロシアは危ない。穴を開けなければいけない。
 ��大ロシアこそ、ロシアの未来の姿で私たちはそれを目指す。

 このプーチン提案は欧州コンプッレクスを持つ、ロシア人にはなんとも美しいビジョンに見えたことだろう。

               ○

 歴史的な残像も効果をあげた。
 �.�リミアは、ロシアの血の記録だ。あの時の日本人にとっての「血潮にかえし満洲の」と同じ響きなのでしょう。うずくのです。
 �▲Ε�ライナは、欧州の、世界の穀倉として帝政ロシアを支えてきた。これからのロシアの発展には欠かせない。そうだ、ハラショー。

 こんなことが当初、ロシア国民の心を昂(たかぶ)らせたのでしょう。言い換えれば当初のプーチン人気の背景です。

               ○

 さーて、はじまって3年目に入る戦争だ。どうしたら終わるのか。
 ほとほと終わりそうもありません。終わるには、
 �.廖璽船鵑�いなくなるしかない。(方法はいずれにしろ)
 ��経済が再度、崩壊する。

 このどちらかがない限り終わらないのですね。アメリカの読み違いは、��経済の崩壊がすぐ起こると思っていたようなのですね。数兆円注ぎ込めば、ロシア経済は行き詰まる。ところが持っています。
 イラン、インド、中国、北朝鮮といういくつかの国はロシア特需で(すっぱい梅干しならぬ)スパシーボです。

 昨年のハルキウ奪還後、できるなら核を呼び出さない程度の勝ち方が望ましいという極めて変則的な勝ち方を期待されています。これも、�´�以外終わりそうもないじわじわストーリーになる確かな原因です。

               ○

 戦争の長期化で、質の変化が生まれています。当初ウクライナ侵攻はロシアの命を守るためでした。それはいま「プーチンひとりの命」を守るためのものに変質しています。それは、日を置くごとに明らかになっています。

 この変化にロシアの人たちも少しずつですが気づいているようです。大いなる幻滅はすぐそばにあるような気がしますが、そこだけに頼るわけにも行きません。

               ○

 では最終手段だ。
 簡易的なものを含め、NATO加入。これしかないのではないか。友好加入国のような二次的なものを含め、方法を開発するしかないだろう。ハンガリーが反対したら、除名するくらいの決意がないと世界の平和は守れないのではないか。

 その過程で(少しづつでも)特需スパシーボ経済の根を絶っていく。NATOの威力で不拡大のシフトを張り、プーチンの衰えを待つ、ということだろう。

 ここまで2年かかったので、元に戻るまでどんなに最短でも2年以上かかるというのが実情でしょう。大変だハラショー。
0 0

コメント

mixiユーザー

ログインしてコメントを確認・投稿する

<2024年03月>
日 月 火 水 木 金 土
     12
3456789
10111213141516
17181920212223
24252627282930
31