ひとり予測「まさかの続投」
―よくぞ、ここまで言い当てたものだ―
選挙前「まさかの続投」とは予測した。だが、他に誰も予測していなかったのか。ポカンと空白の中を「まさか」は一人旅。
「どこまでいくんだー、まさかー」
大きな声で呼びかけても、どんどん先に行く。
「まさか(MASSACRE)と思った大虐殺」、とおぼえなさい赤本に書いてあったけど(何十年前のことか)。それが、まさかこうなるとは。
いま注目の石破茂「まさか問題」の検証です。
○
自民党の臨時総裁選の行方ですが、「記名あり」となったことで立ち消えまで噂される状態です。
子供の喧嘩は、子供の喧嘩らしくうやむやと消えていくのでしょうか。(なにしろ世襲とは子供にしかできない役目ですから、それはそれで不思議ではない)
ぼくは、参院選の開票前日に石破の「まさかの続投」を予測しています。ちなみに議席数も「ドンピシャリ」。議席はいつものことでほぼ当たるのですが、ぼくが「まさかの続投」を言い当てていることに気づいてくれた人は、そうはいなかったなあ。
いや、誰ひとりいなかった。
○
現時点では、
「参院選の敗北、その責任は石破さんではない」
という意見が多く出ています。(この言い方は弱い)
えーと、これは、参院選の敗北の責任論で「まさかの続投」の分析にはなっていません。ぼくは、答えを当初から出しています。
� 崋�民党の人材難」
石破さんに変わる玉が、自民党にはないのです。裏金と世襲が生んだ人材難です。
変わりがいないのに、空ボエしても仕方ない。それも含め、
�⊆�民支持者が答えを出しています。
支持者の7割が石破さんで「良い」と言っています。議員はちょうど真逆、
7割が石破オロシ。そんなもの通るわけはない。
�B腟舛覆�石破オロシ。
負けたから辞めろ、の一点張り。大義を立てることさえできない体たらく。
次を明らかにする軍師がいない、つまりここでも人材がいないということですね。
ここまでを参院選直後に一気に書きました。早すぎた感もありますが結果が出てみると、この現状が実に嘘のない民意の反映という気がします。これで、(自民党には悪いが)なぜかすっきりしました。
しかし、人の気(人気)というのは一瞬のうちに処(ところ)を変えるので油断はできないが、現状はこの通りです。
○
さらに、もうひとつ、すでにこの時「この先の自民党」を書いています。(「若者の歌と安倍ゴースト」7/25付)
今回の低落のはじまりは、そもそもは国民民主の「103万円の壁」の突破にあると思っています。その上で
『いま思えば昨年の衆院選、「103万円の壁」でディフエンス・ラインを突破されたのが、
「自民党の沈没のはじまりになったのかなあ。
と思い出す時がやがて来るような気がするのだが、さあ、どうなるか』
というところまで予測しています。
これ、ストレートに言えば、この先の自民党の分裂や解体さえ見越しています。
参院選前には見向きもされなかった筋書きですが、なにやらグッとリアルになってきた。
(ホントかよ)
(どうもホントらしいよ)
通常で言えば、ここで得意の「右バネ」が効いて立ち直るのだが、どうもそれさえ危ないのが、いまの自民党。
○
「なしてまた、オラが自民党が、こんなになっちゃったの。あっという間でないか」
戸惑い声もあるだろうが、一度この手のレールに乗ると早い。夕日は落ちるのが早い。自民党関、ツッ、ツッ、ツーッと一気に土俵際まで運ばれてしまった。
「残った、残った、残ったーッ」
という行司の声はするのだけど本人、土俵際で顔真っ赤。緩んだカラダに必死に力を込めている。
やもすると、やもする情勢であることは間違いなし。
○
この原因、実は世襲という利権の終末点をなぞっている、というのがぼくの見方。
わが国では、30年ほど利権はシュリンク(縮小再生産)され続けてきた。縮こまって、縮こまって集中、いよいよ利権のコアに寄ってしまった。小さくてコチコチ。
利権の固定化だね。
資本主義社会は大人社会だから、「利権は汚いぞー」とは言わない。回っていれば「よし」とするのですが、いまの固定化とは回っていない状態と同じになる。ついには
「なんとかせーい」
という声になる。
そして、この要石(かなめいし)になっているのが、ご存知、世襲議員です。
つまり世襲文化が、ここにきて岐路に立ったというのが現状です。
○
実際は、世襲は自民の半数を超える数、(石破だって世襲だ)一気に変わるはずもないがこれからはフルイにかけられ、少しづつ様相を変えていくだろう。という時代になったのです。
ところで、スンズローの言動の妙なお色直しはヒドかった。ビビリと読み違い。ま、こんなもんだろう、ではあるが。
(石破は、これまでと思ったんだろうねぇ。世の中、見えないやつだなモシ)
(あ、見えないのはみんなそうだった。でも首をとりに行っちゃあいけないよ)
という具合にフルイにかけられていく、フルイの底に真っ当なものは残るか。まずダメだろうねぇ。という答えを得る。
そう、それでいいのさ、いいんですよー。ダメなものはダメとわかるのが大事です。
「そうか、こんな風だからこれからは政治は放っては置けないんだ」
とみんなが思う。逆に言うと、選択する国民の意思が大事になる。それで政治家に余分な「リーダー像」などを期待しない時代になっていく。これが大事なんだろう。そう思うよ。
まさかの国民主権の時代へ、そいつがまさかこんなとこからやって来るとは、だとしたら、それはそれでオッタマゲです。
○
*世襲文化は、鎌倉殿こと源頼朝に代表される日本人の貴種信仰に根づくもので、
すぐに変るものではないでしょう。
だからフルイにかけながら整理していくしかないのです。
近衛文麿でがっかりさせられた日本人は、数十年後、近衛の再来と細川護煕を選んだ。
この事例からも世襲文化の根の深さがわかります。長い時間がかかって当然です。
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