今度の参院選は難しい。
その中味はと言えば、政治から距離をおいていた若者が
「そーか、そーか、わかったよ、だけどさ、自由にやらせてもらいます」
という投票行動をとりそうで、それが
「おーい、ちょっと読めないよ」
と声の出る、いままでの知識ではどうにもつかみどころがない状態で困っている、ということだと思う。
若者の投票率を上げよう、と政府は努力をしてきた。その成果が出そうになったのだが、いままでとはまるで違う投票行動という「ヒッペ返し」になんと自民党が合いそうになっている、これが実情なんだろう。
○
現世利益と理想論。日本の選挙はほぼこの構図で、戦われてきた。
ところがこの構えの中(前回衆院選)、国民民主が大ヒットを飛ばした。野党勢力からのきわめてリアルな現世利益の提案。戦後はじめてのことかもしれません。それは、
「103万円の壁を壊そう」
という減税公約です。野党勢力は、政策決定の現場に遠く離れているわけですから、現世利益の提案がしにくい。それは、そうですね。勝手な意見になりやすい。証拠に、
「財源をどうするんですか」
などと軽くいなされて不発、というのが何度も繰り返されてきたのがこれまでの筋書き。
それが、あまりにわかりやすく、魅力的だったんですねぇ。自民党の壁を打ち抜いてしまった。
裏金へのカウンター効果で反論しにくかった、というのもあります。
自民党は、あっと言う間にディフエンス・ラインを突破されてしまった。
○
さてさて「103万円騒動」を経験し、
「おーい、政治ってのはいくらかいけそうじゃないか」
と、まあ、若者は意識したんですね。
それでね、現世利益がことのはじまりだから、どうあっても現世利益が大事なんで、
「こだわらないよ、自民党かどうかなんて」
とラップのように自由律の歌を歌いはじめた。
年寄りとは違う歌を歌おうじゃないか。ま、これが若者の共通言語で
「これを言われりゃ、仕方ない」
のです。政治地図の急速な塗り変わりがはじまったのですね。
○
さて、それだけかと言われれば、もうひとつの要素。
�^打椒粥璽好箸鉢�国民民主の太ポカの意外な絡み合いです。これが、��参政党の浮上につながります。
すごく大雑把な数字を駆使します。安倍政権の指示率は35%以上、石破政権は25%。10%強の票が宙に浮いています。これを�^打椒粥璽好箸般症佞韻泙靴腓Α�順当にいけば大ヒットにより国民民主に流れるはず、ですが連発の��国民民主の太ポカです。グーンと目減りして半減しました。
ひどいもんだが、けれど全部は離れなかった。半減です。
では、半減した�^打椒粥璽好箸蓮△匹海帽圓辰燭里�。もう答えは明らかですね、��参政党の急激な浮上です。
そもそも票の出生が安倍ゴーストですから、(治るところに治ったとは言えるのですが)それにしてもまだ判定のむずかしい未分化な政党によくぞここまで入ったというのが、不明なところです。
これも、若者の自由な歌と重ね合わせればどうにかそこそこの説明はつくのでしょう。
やや未熟だが、現世利益の選択です。
○
ちがう意図(大連立狙い)で、最前線で戦わない立憲の戦略を述べれば、ほぼ今回の全容を話したことになるのですが、「ひどく流動的」なことは変わらずで、数字はまだまだ動きそう。
で、ぼくもギリギリまで予想をするのを待っています。
いま思えば「103万円」でディフエンス・ラインを突破されたのが、
「自民党の沈没のはじまりになるのかなあ」
と思い出す時がやがてくるような気がするのだが、さあ、どうなるか。
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