「中居さん、これでひと安心ですね」
フジの社内処分の話です。おかしいなあ、みんなおかしい。
N島の悪質なところはいろいろある。沼のように深い。ただ確定していないだけなんだ。途中から退席したりしていてね、逃げ道を作ったりしているフシもある。思わず、
「野郎、したたかだ」
見ている世間は、ツメ切れない様子に、すっかりイジイジなわけです。けれど、逃れようのない足跡があるじゃないか。大きな声で言ってやろうよ、
「キミ、足がついている」
どんな足でしょう。
そいつは、メールの削除だ。どうしてそこを突かないんだ。まるで見て見ない振りをしているんじゃ、ないだろうねぇ。
警察の用語で言えば、これこそ後足(あとあし)というやつさ。(この前、小川泰平さんに教わった)
誰がメールを削除したのか。
メールの削除した目的はなんなのか。
誰かに命令されたのか、誰かと共謀したのか。
ここを掘り下げれば、ほぼ事案の全容が明らかになるのじゃないか。と我思う我あり、デカ(ルト)です。
○
たとえば、です。
「メールの削除は、どなたがやったんですか」
「自分でやりました」
「どういう目的で削除したのですか」
「事案が報道されるようになって、これ、捨てておいた方が誤解を招かず良いかなと思って」
「待ってくださいよ、あなた。あなたは中居さんとのやり取りの中で、『読んだらメール消しといてよ』というメールを受けていますよね」
「とすると以前から、危ない事案だと共に認識していたし。しかもあなたの役目もはっきり把握していた。違いますか」
「…いつも余分なものは残さない主義なんで」
「事案の発生後、中居氏とこの事案に関わる何回かのメール交換が行われていますね」
「女性へのお見舞いに関わるメールでは、それも連続してメールを中居さんと交換なさっていますよね」
「はい」
「そのメールを削除していますよね」
「……はい」
「あなたは起こった内容の詳細を把握せず見舞いに行った。だから、私の行為は二次加害ではないと主張されている。そう主張されましたか」
「……はい」
「もし事件性がないという認識なら、メールを削除するのは逆効果ではないのですか。おかしいでしょう」
「いまとなっては、そうかもしれませんが、当時は思いつきませんでした」
「削除するという行為だけは思いつくんですか。あまりに都合よくありませんか」
「……そういう捉え方もあるのかもしれませんねぇ」
いよいよしどろもどろになって行くでしょう。
○
「中居さん、これでひと安心ですね」
この一文は女性の退職時のやり取りだが、これほど非道なものは世の中にそうはないだろう。真っ当な会社員の言葉であるわけもないし、(お相手の人権どころか)どだい本人の人間性さえ、消し飛んでいる。
中居は
「…このメール、後で消しといて」
と確か続いていたと思う。(報告書には見当たらない)
この一連は闇夜に黒い光が伸びる、「黒い灯台」だ。調査はこのやり取りからはじめてもいいくらい。ぼくには、壇上で報告を読み上げる竹内委員長の
「あー、これで、言うべきことは言った」
という表情がまっすぐ思い出される。
つまり、俗な言い方だが、この1行で「勝負あった」のだ。
○
フジの(社内処分を担う)設置委員会は、復元したメールを持っていなかったようだ。だから、N島プロデユーサーをとことんツメルことができず、四階級降下という処分になった、とされている。
設置委員会が再費用を投じ、メールを同じように復元すれば違う答えが出たのかもしれない。
「いえ、いえ、あれはあれで、社内留置で良いのです」
「手放すと、なにが出てくるかわからないですからね」
というのであれば、それはまた別の話になる。(その可能性も高い)
「洗いざらい並べてやる」
と、ご当人が、文春の記者に話しているというニュースもある。
○
さてここで面白いのは、N島が退職するか、しないか。
退職しないとしたら社内留置の方針は、ほぼ確定。(ただし、隠蔽というだけでなく次の調査待ちという留置もある)
すぐに退職したら、したたかに逃げ切ったということなのか。(退職金なども受け取りながらサヨナラです)
さあ、どっちだろうね。
あれ、やにはに立ち上がったよ。な、なにをするー。と、おどろくわたしは村上ショウジ(じゃない)。
「わがフジテレビは、永遠に不滅です」
あまりの惨劇、思わず両手で目を覆う。
「よしなさい、あなた。まるで洒落になりません。フアンに叱られる、ならまだいい方、ポカポカ殴られますよ」
同じN島でも、あなたとはまるで正反対。ありえないことです。それに、
「フジ、無くなっちゃうかもしれないんですから」。
注:N島は危険水域です。保護の対象と思います。警察の介入はないのでしょうか。
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