きょう5月10日、ダイヤモンド・バックス戦に登板したドジャース佐々木朗希は、4回0/3、4回の先頭打者に四球を与えたところで降板した。
「エ、エ、エッ、またダメなの、どうしてダメなの」
「勝てないなあ、やっと一勝したけど、足踏みだ。まるで好転しないなあ」
「完全試合をやった投手なんだよね、それがどうして通用しないのかなあ」
というような声が降板した途端に日本中に溢れるように流れ出す。希望の裏返しだから、深い落胆だね。もちろん佐々木朗希はうまくいっていない。今季これで8回登板したのかな、それで前回の一勝のみ。通用しているとはとても言い難い。
で、ね、この困ったカオス状態にぼくが答えを出します。いろいろご意見はあろうが、野球のことなら「わたし失敗しません」。一読ください。
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佐々木朗希は、なぜ勝てないか。これ、結果から追うと実に簡単です。
三振が取れないからです。
もう少し詳しく言いましょうか。ストレートで空振りがまったく取れないので、三振が取れないのです。
ダイヤモンド・バックス戦で言えば、三振はゼロです。(ウヘェ、びっくり)
それどころか、ストレートでの空振りもゼロです。 (ホントだよ)
信じられないピッチングです。
さらにもう少し詳しく。ランナーが出て三振が取れないと、いまどきのランナーは
「ワンベースずつ前に行くか」
とそこそこ塁を進める野球をします。ストレート投手は(宿命みたいなもんで)相手を打たせて交わすことできない。それでねぇ、ランナーを相当な確率でホームに返してしまいます。
あーあ。
「4回の先頭打者に四球を与えたところで降板」というのは、ホームに返す可能性が高いってことの見通しの反映で
「あ、また1点だ。なんとかしなきゃ」
野球に詳しい人なら瞬間にビビッときますよ。
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では次、なぜ三振が取れないかの構造。これも簡単です。
ストレートの質が悪いからです。キレの悪いストレート。簡単に言えば棒球です。これ、投手がいちばん言われたくないこと。でも本当です。速度はそこそこ出ている。100マイル近くまでね。でもキレがないからバットに当たってしまう。
その証拠、ボールが先行するとストレートを投げる、(球種が少ないから)投げざるを得ない。バッターはそれを(ストレートを)待っている。よーし、きたー。かなりの確率でミートされ、ボールはぶっ飛んでいく。
カーン。
ダイヤモンド・バックス戦、それ見たことか、野手はストレート一本狙い。モーレツな打球が連続で飛びだして、守備がだいぶ佐々木を救ったが、それでも追いつかない。いよいよ困った捕手がはじめたのがスピリットの連投、(普段ならあり得ないことだけど)5球、6球と続けるのだがそれもついにはバッターに読まれてくる。というのがDバックス戦の修羅場だった。
大谷に怒られたらしいけど、その時、佐々木の目は真っ赤だった。
(ちなみにハンカチ王子、斎藤佑樹は、このスピリットの連投で1年目をなんとかやり過ごしたが、2年目は続かなかった。おぼえている人はいるかなあ)
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長くなっています。一からの説明だから時間がかかります。次、「傾向と対策」。文句ばっかり言っててもなんとも仕方ない。ここからは元の佐々木に戻る道を教えます。
佐々木朗希の投げ方、それも足の上げ方にキレの悪いストレートが生まれる原因のほぼすべてがあります。
今年の佐々木朗希のフォームです。まず足を少し前に出します。この→方向ですね。
次、足を少しカラダ側に引き込みます。この

動きです。そしていよいよ打者方向にこの→動きです。全部を記号で書けば、足は→


→の動きです。無駄でしょ。ロスがあります。
えーとぼくの分解が想像しにくかったらら、入団したての頃(完全試合の頃)の映像といまのフォームを見比べてください。簡単な言い方をします。カラダにまとわりつくような動きをしていた足は、今年はカラダから大分離れて動いています。小さな旋回と言っても良いくらい。そのほとんどが無駄な動きです。
「どうして無駄な動きと分かっていて出るの。だってプロだからわかるはずでしょ」
はい、そうですね。説明すれば、佐々木朗希は「ヨイコラショ」と反動をつけて投げているのです。もう少し球を速くしたい。もう少しキレを良くしたい。そう思うと、反動をつけたくなるのです。ある意味、自然な気持ちなんだろう。けれど合理的でないものは、よほどのことがない限りすべて反対の動き(反動)になってしまうのです。
物理の原則です。
もう一つの例、元楽天の安楽や藤浪がやっていたのは軸足(右投手なら右足)を曲げ、「ヨイコラショ」と反動をつけて地面を蹴ってその勢いをボールに乗せ投げる方法。これだと、速度を上乗せできるのだがコントロールが定まらなくなる。これは、実例もあるわけだしよくわかるよね。
だからね、無理なことは無理なんだ。
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佐々木朗希がやらなければならないこと。昔のフォーム、足の振りに戻すこと。
それでほとんどのことは解消さ。
「でもそれだけだと、メジャーの打者に通用するか心配で。今度のこともこの心配からはじまったんだ」
「それはね、フォームの改造じゃなくて、筋力のアップとか、スピードのアップを目指した方がいいよ」
「大谷のやり方を思い出したらいい。大谷は自分をバラバラにするようなことはただの一度もしてないよ」
さてさてフォームを戻す方法だけど、カタチを戻そうと思っちゃいけないよ。
スムースな動きにするという方法でやらないとフォームはバラバラになっていくだけ。ついに元に戻らなかった投手や野手は野球の歴史の中では引きも切らず。野球の世界のいちばん悲しい歴史なんだ。
普通にスムースな動きを取り戻せばいいんで、それ以上のこと(架空の新フォーム)を作り出そうとかしないこと。そうすれば100マイルの佐々木は帰ってくる。そしたら、回転をよくすることを(大谷がいいかな)教わればいい。
それで、もう、充分さ。
資料:ちなみにぼくが知る最も回転のいい投手は…はい、江川卓です。断然です。
その次はスリークオーターですが尾崎行雄
アウトローのキレの良さ、堀内恒雄です
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