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2025年01月31日03:39

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「ひょうきん人物図鑑」。

10時間会見が教える「ひょうきん人物図鑑」。


 超ロング会見の中で「人となり」が見えてきます。そりゃあそうだ、10時間のカメラ据え置きで撮影だ。小津安治郎の現場と同じ。役者のこころは、さすがに裸になる。ジーと顔を見ていると、たまたま
「そう悪い奴じゃないな」
というような気分になったり、ぼくのあまりの熱心さによるもので(お恥ずかしいが)ひとりひとりが昔からの知り合いのように感じたり、つまり、そう、人間の勉強です。
 ためになる10時間の集中講座で、まことにありがたく思いました。贅沢なことです。
 ふーっと息をつく。あ、そうか、人物講座をアラカルトするとこれは面白いと思いましたね。上場企業の役員という濃い主演者揃いですから、しっかりと風味も濃いわけです。

 ほ、ほ、ほ、では、(前回のタケチャンマン方式で)右から行きますか。
(この文中の人物論は、イメージによるものです。事実に沿ったものとは限りません)。

○金光アミダばばあ。フジHD社長。
 内容はしっかりしていているのだけど、語尾に子供っぽさがかすかに出ていて、そこで甘くみるとぶち当たるというタイプかなあ。ハニトラではなく、語尾トラ。突然ゴリっとやり返す、相手は「アレ」と慌てるんですね。
「おーい、ガキじゃないぞ、こいつ」ですか。
 ひな壇の人物の中ではただひとり日枝氏に攻撃心を持っているように見えます。そこが面白かった。もちろんオブラートを上手にかけて、後難外しの用意も注意深く余念がない。
「フジテレビの企業風土の礎を作ったのは間違いありません」
「当該事案には関わりなくとも、遠因としてはあるのかもしれません」
 うまいなあ。このやや黒みがかった理屈はなかなかうまく言葉にできるものじゃない。まさに名人。黒くてうまい、どこが、はい前歯が黒いアミダばばあがピタリですねぇ。

○港タケチャンマン。フジテレビ社長。
 タケチャンもそうだったんだが、「場違いなとこに俺はいる」という印象が絶えない人。こころここにあらず。
「なーんちゃって」と突然、大声で素を出して走り出しそう。目がはずせない。いい人か悪い人か、と言えばきっといい人なんだろう。だから社員Aを記号として扱うことができず、話すたび、顔が浮かぶんだろうね。
 ぼくの感じ方だけど社員説明会の
「人を大事にする会社でありたい」
も彼の本当のポリシーに沿っているんだと思うよ。それがねぇ、ポリシーに沿わないことをしてしまった。
「戻れないよ、どうにもならないよ」状態なんですね。
「実は言いたいことがあるんだ。太田はなぜこの路線を敷いたのだ。馬鹿野郎」
と言いたいはずですよ。(結論を追認しているのだから、もう無理なのだが)
 もみ消し路線を引いたのは太田亮。ほぼ間違いないだろう。なぜ。
 太田亮は港社長より早く事案に接している。
「女性の心身の状態を最優先にして」
というフジ・ロジックをいち早く編み出したのは太田亮とするのが妥当でしょう。
 事案は6月、その後、直後に近い
「かなり早い時期に上がってきました。その日ですかね、社長に上げました」
「下からわたしに上がってきたのは、8月です」
 最後はここが分かれ道。
 中居への(立ち話に近いとされる)聞き取りは7月。フジサイドのもみ消し発案はこの日程の中に隠れています。
 聞き取りなしに、もみ消しが発案されるわけはない。では誰が聞き取りをしたのか。
「幹部社員です」
 タケチャンマン、もがく。けれどまるで空を飛べない。

○嘉納アダモステ。フジテレビ会長。
「いくぞー」
「おー」
 柔道着で両手を高く掲げ前に出る。治五郎先生の一族で、灘高の創設者の家(と思うよ)。強くて、勉強家だったんだろうね。けれどフジに勤めたおかげで天敵が出来ちゃった。日枝です。よかったのか、悪かったのか。とは言え会長だから、満足してるかな。聞きたいよ。
「お前ら、こんなことに負けるのか」
 お前らの筆頭は、こちらの嘉納さんでしょう。
「は、はい」
 瞬間、頭を下げ、御下問の直撃を受けたでしょう。脅しには弱いんだ、ヘナヘナだ。世の中に声をかけられて「はい」と二つ返事する会長はいるか。いたら出てこい。
 いい文句、イッポーン。
(ついでに「日枝、出てこーい」)
「は、はい」
 あれまた二つ返事、癖になってるよ、この人。
「か、会長でよろしいですか」
 嘉納アダモに普通みんな恐れ入って付き合うけど、天敵はまず無理へんにゲンコツでくる。ゴツーン。話す間もない。
 この人、ひな壇の中で一番、自分の節(自分の肉声)を持っている(いた)気がする。なもんできっと話したいんだ。話せばわかる派だと思う。社員説明会では、かなり出ていたね嘉納節。あれがこの人の個性なんだ。けれど時期が遅いなあ、当人は人生の山を越えていた。

○少し差し込み記事。太田亮を関テレに飛ばしたのは、日枝氏(と思う)。どうしてか。
 日枝は、太田のズル賢さを把握していて、悪くすれば事件を大きくする、うまくやれば弱みを握ることになる。という構造を避けたのではないだろうか。そのためフジの上祐こと太田亮は関テレに行くことになる。かつて上祐もモスクワ行きでした。
 肉体派の港にアレレの間に全面責任がのせられる、という仕組みです。

○遠藤パーデンネン。フジテレビ副会長。
 いい人だけど、曲者揃いの中では残念、残念ながらパーデンネン。ごめんなさいネン。その欠点の元は本人が我が身のパー関係にまるで無自覚なものだから、3〜4時間に1回くらい「しでかす」のですね。話がうまいと思っている人のよくある傾向。身を滅ぼす、ひとことエンド症候群を持っています。
「女性が一晩…あ、夕食をですね楽しく」
「年寄りの女性か、男性社員を同伴させて」
「女性をひとりで差し出すことは」
 どれも致命的だが、この人の個性で(みんな半分そ知らぬ顔をして)助けているんですよ。わかってんのかなあ。けれど悪いのに捕まると
「一致か、不一致か、言ったでしょう、消せないですよ」
とごねられ粉砕状態。
「言って見なさいよ」と威嚇です。ここで、
「アホじゃあーりません、パーデンネン」
が欲しかったなあ。
 いろいろ書いていますが、ぼくは気に入っています。
 親の教育でしょうか。「犠牲にする」と言う感覚が出ると敏感に反応しています。親は大事だなあ、とつくづく思いました。
「これは暫定です」
「第三者委員会の発表後、それぞれの役職で責任をとることになると思います」
 あの場で一歩踏み込んで責任論をアドリブしたのです。2名は辞職するので無言、金光氏は「まぁ範囲内か」と抑えたようですね。
 これはエラかった。

○清水ピーヨコちゃん。新社長。
 体が小さ目なのかな、でも声は高め、童顔。話す姿が全体にプリプリしててピーヨコちゃんなんですね。けれど話の中身は、実にしっかりしている。スキがない。勝手ながら、この落差。実はピーヨコちゃんの元祖は、瀬戸てんや・わんやと言う漫才なのですがそこまで戻して、被っていただきたい。着ぐるみです。それで理詰めのお話をしていただけると、
「ハマりすぎるくらいハマり」。
 まだ、控えておられるので口数は多くなかったですが日枝氏に
「おじいちゃん、元気」
とか言ったら落差の元がもうどうにもならない時間差であることを教えることができるんだけど。
 文春の誤報報道にも冷静でいいですね。
 と言うのは(どだい大筋は変わらないし)、事件の本当の細部はこれからの話。うかつにパンチを出すと新情報カウンターがきて1発ダウンの可能性さえある。情報が「出切る」まで待つが正しい姿勢です。よくわかっていらっしゃる落ち着きぶり。

「おじいちゃん」と声を出しちゃたんで、「許されざる者」になってしまったはず。誰に。あの方に。さすれば、ピーヨコちゃんは「小さな巨人」になる可能性がある。
 真面目すぎなければ、ピ、ピ、ピーヨコちゃんがフジを救えるのだけれど、ほーら見てみよう。
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