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2025年01月30日00:33

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「あなたは信用されていない的」 キャッチフレーズ術。

少し前、
「あなたは信用されていない。」
というタイトルを作りました。少し気に入っこともあり、まあ、2篇もアップしています。読んでもらえましたか。
「タイトル、うーん、うまい」
とぼくは思っていたのです。ところが、このタイトル、生原稿で見せると10人中10人が
「ボツを食わすだろうなあ」
と思いました。そういう運命に会いそうなタイトルです。いろいろ思い出して、面白くなって、それをネタにキャッチ遊びをやりたくなりました。それが、この原稿。

 フジの港社長の写真、笑っていてもいい、怒っていてもいい、にらんだりしててもいい、どんな写真でもいいですよ。まずコピーして、原稿に貼って、その上に「あなたは信用されていない。」というキャッチを載せます。これでもうなかなか素晴らしい原稿になります。いいキャッチは万能なんで、どの写真でも大丈夫です。写真が変わっても、それぞれの画像の意味を生かしきり、深みのある表情を持つ世界が見えてきます。

 ぼくはいま「イラストレーター」も「フォトショプ」も使えない環境なので原稿を作れないし見せられません。で、手元に原稿作成ソフトのある方はぜひ作ってみてください。ひと目ですぐに
「なるほどなあ」
と感心するはずです。

 で、いいタイトル(キャッチ)の判定法を教えます。

 いいタイトルとは「イメージの翼」を持っています。まるでイメージ協奏曲(コンチェルト)のように画像とひとつになって、やにはに空を飛ぶのです。これをイメージ喚起力としましょう。
 この言葉に内在する「空飛ぶ力」を掴みとる能力をほとんどの人は持っていない、のですね。そう思って間違いありません。
 で、説明を欲しがります。
「これじゃあ弱いなあ」      
「これで言いたいことはなんだろう」
いろいろ言うのですが、所詮
「説明して、安心させてくれ」
 と言っているにすぎません。ところが、ご存知のように、説明は凡庸な結果しか招きません。
 安心は手に入るが、スリルはスポンと抜け落ちます。
 たとえば注文に答えます。
 作例1:強くします「あなたは1cmも信用されていない。」
 作例2:メッセージを入れます「あなたの顔は嘘でできている」
 わかりやすいが子供っぽくなっています。詩的世界は、小さくなっています。

「あなたは信用されていない。」というタイトルには、特別な言葉があるわけではない。一行自体は実に凡庸に見える。あるとすれば、ここがすれ違いを生む理由。

「イメージの翼」を持つ言葉は、内在する力を持っています。
 たとえば、ぼくの先生のコピー
「その先の日本へ。」
 なんて事のない文章です。小学生でも書けそう。ところが画像とひとつになり空を飛びはじめると、それはもう特別な言葉になります。そして、見るたびにイメージは増幅され、いよいよ大きくなっていきます。

 言葉の字面を読んでいると、言葉の力を見逃します。
 だいぶ前に「やあ、サリンジャー、ぼくはまだ元気さ。」と言うタイトルを書きました。これも(ぼくらの世代には届くタイトルで)、文庫本にしたらかなり売れるなあと思いました。相当なイメージ喚起力があります。

 ちなみに、かつての歌謡曲はこのイメージ喚起力を元手に詩が書かれていました。少し俗だけど、その分、汎用性(たくさんの人が参加できる)が高いものになっていたわけです。

 赤い手拭い マフラーにして

 ほら、見事でしょう。
 さて肝心のイメージ喚起力を育てる方法です。まずその存在を知る事ですね。個人差(と言う才能)もあるし、さてそれがどこまで伸びるかはわかりません。その存在を知り、気にかけ続ける事です。出来るなら、夜も昼もなくです。

Night and day, you are the one
夜も昼も、あなただけ

 コール・ポーターは、そう言ってます。
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