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中居はどう歪んでいるのか。ここまで来れば推測でしかない。
ぼくには、あのラジオの話が「性癖」の要のように浮かんでくる。彼の持つ残忍さ、ひとつ転べばとんでもない攻撃的なことを言い出しそうな話し方。ひとつひとつのエレメントに潜む攻撃性。
うーん、彼の言動を見ていると、暴力的な言動を発しないと立派にエレクトできないのではないかと思えてくるし、それもかなり古い因子にそっていると思える。
○
「弟のあれは病気なのよ」
メリー喜多川は言う。ではその起源はなんなのか。アメリカ時代、その兆候はなかったと当時の知人たちは言う。すでに高齢になった日系人たちの声に嘘があるとは思えない。
「いい子だったわよ。とてもいい少年だったわよ」
「シンサリィ、まちがいないわ」
戦争がはじまると日本に戻る。そうして(住んでいた)和歌山大空襲の時に、近所の大好きだった親切なおじさんと一緒に防空壕へ飛び込むように逃げていた。あの時が、はじまりだと言う説はあるのだが当然、確証はない。
サイレンとライトにくっきりと浮かぶ男根のような爆撃機のシルエット。ほとばしるように落下する焼夷弾。空襲の中、死の恐怖と混沌になった性がはじまったのか。
公演で地方に出ると、お気に入り順に部屋を並べ、毎夜、並んだ部屋のすべて回り尽くすという。
「疲れを知らない子供」のようなジャニーの性は、ホテルの廊下を踊る。(爆撃機 Jは、全部屋を焼き尽くす)。
「仕方ないのよ、止まらないんだから」
強い女、メリー喜多川はなんの逡巡もなく言葉を繰りだす。
○
戦後ロスを訪れた時、かつての知人に出会うと、ジャニーは隠れるように体を交わしたという。あのいい子だったジャニーは、変わったのか。受けたばかりのスパイ教育が身を隠すようにさせたのか。ジャニーは、不思議な男になっていく。
○
「アメリカン・ファーマシー」。この名前を聞いて懐かしいと思う人はかなりいるだろう。マッカーサーが本拠を置いた連合軍本部の真後ろにあるアメリカ製の薬品と雑貨の店。アメリカ文化の最先端だったこの店に、聴き慣れないものを毎週、買いに行かされていた中学生が居た。
少年の名前は秘密だが、商品は「ローション」だった。
「売れてしまえば、ケツの痛さなんて忘れますよ」
江木俊夫の言葉を思い出せば、なにに使うかはもう明らかだろう。
ジャニーは二つの愛を試みていたようだ。ペニスとアヌス。それも相手に合わせ選択していたように思える。もちろんぼくはその姿を見たわけではない。
「ジャニーさんは、こうだったよ」
GHQ仕込みの秘密主義で、資料になるものはほとんど残ってはいないのだが少年たちの途切れ途切れをつなぎ合わせればそうなる。
○
では中居は、どの愛を試されたのか。
ジャニーの指向は、江木俊夫の言葉から追うことができる。つまり「ケツの痛さを忘れた」江木はAで、そいつは中居も同じだったと見てとれる。聞かん気の子には、仕置きの意味を込めてAを使う。これが、ジャニーの嗜好だったのではないか。
ジャニーズの子供たちを区分けすれば二つに分かれ、それもPが断然多いと思われる。
○
ここで驚く話をひとつ。やはり野坂氏の話だ。
Aから刺激されると、前立腺が擦られ自分の男性は驚くほど膨張する。屹立するシルエット。しかし前立腺への刺激を長い期間にわたり経験し続けると、それなしにはエレクトしなくなることさえあるという。そのためにAに万年筆を差し込むことが趣味の人たちの間でしばし行われるようになる、と氏は言う。(なるほどね)
満洲国皇帝、溥儀の性はまさしく野坂氏の説を寸分違わずなぞっていて(少年時代の長い間の刺激のせいで)溥儀の性器は、次の皇帝を作る力にまるで欠けていた。
(余談、野坂氏の話によれば「モンブラン」の179が最良の万年筆だと言っています)
○
さーて、(だいぶ遠回りしているが)ぼくがしたい話の先行きが見えてきたと思う。
中居は自分に加えられた暴力として「性」を学んだのではないか。ジャニーおじさんはAを通して中居を傷つけ、それでいて愛したのではないか。攻撃と愛情が一体になった性。しかも、中居はその果てに軽傷のエレクト障害を起こしかけていたのではないか。ここまでがぼくのほぼケツ論になる。余分なギャグだ。
はじめは順調に進んでも、やがて跛行していく女性との関係。(薬を必要としたと)噂される性エネルギー。精神的暴力への傾斜。それを増幅し解消する、裏切りのよろこび。
もうおわかりのように裏切りとはスマップ騒動の裏切りで、中居は
「そうさ、してやったりさ」
とあきらかによろこんでいた。倒錯した不気味なよろこびとしか言いようがない。裏切りとは、相手のどこかを殺す行為で、つまり中居はナイフのようなこころでワクワク実行していた。
どれもが偏った性から生まれるものとしか思えないのだが、これ以上はわからない。わからないがなにか確信に近付いたものを感じる。
その背景は、「男の性の習慣性にある」というのがぼくの答えだが、ぼく以外の人からの思いを聞きたいものだ。JとNの「性癖」はかなり似ている。もし二人の精神を因数分解できれば、同じ解を抱えているだろう。必ずそうなる。
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