今年一年で135本の原稿を書いています。よくもまあ135本ですよ。
馬鹿っじゃない。はい、そうです。
「なんの意味もないのに、よくもあきないなあ」
ということなんですが、なんでですかね、持ち前のクドサですかね。
やや曖昧に「他にやることがない」ということにしておきましょうか。そうしておいてください。
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その135本の中で
「よくできた、よく書けた」
というものはどれなんだろう。それこそなんの意味もない、けれど身から出たものとなると愛着があるんですね。
一語一語にもそれなりにこだわりがあって。
「あの話って」と聞かれれば、間髪入れず答えますよ。子供だね。
というわけで、一年の一部を紹介させてもらいます。なんとかもう一度、読んでもらいたい、小さな「陽の目」を見せたいという不器用な発信です。
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○続・ぼくの落語論5 おめぇなぁ、自由って知ってるか。(1月28日掲載)
書き出し「落語の話しに四度(よたび)ほどお付き合いいただきまして」からはじまる落語調子。
四度(よたび)は昨日今日のヤツには出てこないよ。
「江戸の風」とは自由の風、素晴らしい視点だと思います。
○予想的中だどー「捨身の戦法」 (2月29日掲載)
文章としてはしれています。しかしながら岸田さんの逆噴射を予想している人は誰ひとりいなかった。それを、「捨身の戦法」と予言。一ヶ月後、ぴったり。すべての政治記者、ひれ伏しなさい。
当たるんだから、こういうの。自分でも不思議なんだから。
○ぼくのド演歌。 (2月2日掲載)
思い出し、思い出し書き起こしたら「そう悪くないじゃないか」と思ったんですね。
あなたの側へ 一日かけて あなたと二人 一日、暮らす
(いい調子じゃないか)それで、それで あたしの人生 夢になる。
おい、おい、泣けるよね。
○ランボーの千里眼。 (3月13日掲載)
千里眼というアナクロな形容に痺れて書きはじめました。
閃きとはなにか、ぼくの長年のテーマを中西礼、小林秀雄の
文章をいくつか引用しながらわかりやすく説明しています。
○流星のひと。49(高倉健のように)死にたい。6月21日
藤圭子をずっと書いてきたわけです。その中でこれが一番ヒタヒタと
せまる心のリアリティを感じさせます。と本人が思うのです。
再読しながら感じました。タイトル軽そうですが、いわば実景です。
○大谷の、大人・打撃術。 9月25日
なぜ内角攻めがはじまったのか、左三段攻めの意図はどこから
だったのか。半足のオープンスタンスに行き着いたわけ。
誰も書かない、書けなかった、大谷の「大人の打撃術」レポです。
○スターマインのように。 9月27日
ぼくが少年時代夢に見た「人生劇場」の哀切を文章にしています。
「ワンス・アポンナ・タイム・イン・アメリカ」のように風呂場で見かけた少女の裸。
人生をかけ追ってきたのは、それだったのか。草いきれの中に死んでゆく作者。
○そう言えば、大谷の肘。 10月28日
一昨年、大谷は肘を壊し手術をしました。ぼくは春先の
キャンプでの投げ方を見て「これでは故障する」と予言して
います。見た瞬間にわかりました。予言の報告です。
○『大人になるんだよ』━NHK「ジャニー喜多川ーアイドル帝国の実像」より━
ジャニーズの巨大化は、NHKの若者視聴率対策から生まれたということ。
そうしてNHKの形なりに巨大化し、蓄えてきたジャニーズの悪魔性。
ぼくのこの分析を超えるジャニーズ論は、まだないような気がします。
○遠い空、遠い夢。4 酸素ボンベのポチ 11月19日
走馬灯のように巡る一瞬、まだ若い母親の顔、子供のパンツの二本線。
夕暮れにかぶる映し絵、人生の夕暮れ。止めようのない黄昏。
仕方のないことです。仕方のない黄昏です。
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ここから、自薦のベストスリーを選びます。ドラムーロール。ドルルルー、ドルルルーン、ドーン。はい。
第3位は○大谷の、大人・打撃術。(9月25日掲載)
どこにも書いてないことを書いた、と思っています。内角攻めの理由をここまで書いたものはゼロでしょう。大谷は、ロスで男の対決をしているのですよ。
第2位は○『大人になるんだよ』
━NHK「ジャニー喜多川ーアイドル帝国の実像」より━ 10月15日
NHKと若者、ジャニーズの渾然一体となった70年代は、同時代を生きているぼくらでないと書けないのではないか。後の世代の人では若槻制作部長の「国民的チャンネル」という言葉を正しく追うことは無理ではないのかと思う。
第一位○流星のひと。49(高倉健のように)死にたい。6月21日
一位ですが、自分でも意外です。しかし読み返していると藤圭子の苦しみ、(流行りっぽく)その真実相当性には自分でも驚くほどです。
タイトルは一見、軽いようですが、本当に「(高倉健のように)死にたい。」と思っていた。そうぼくは思っています。(書く前に3日ほど考えてタイトルを決めました)ちなみに藤圭子は高倉健の隠れファンでした。この項の心理描写はぜひ理解していただきたいのです。ラストのところです。
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来年も書くつもりです。根気さえ続けばです。よろしくお願いします。
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