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2023年12月31日18:02

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懲役 松本人志

「おジンガーZ」、あれはヒドかった。おぼえている人も少ないだろう。見てて、なんの才気も感じなかったし、こんなもので「ひょうきん族」の後番がつとまるとは到底思えなかった。「たけし×さんま」の才気の時代から、嘘ん気の世界にでも行くのか。ぼくは、ぼくのお笑い番組の長年の相棒である息子に
「あんなもの見ることないよ」
「あいつらのバックボーンはイジメだよ。あれをいいというのはイジメ肯定だよ」
と伝えておいた。

                 ○

 それからだいぶ経ってからかなあ、「遺書 松本人志」という本が朝日新聞から発行して250万部を売った。その大ヒットの、ぼくの感想だが褒める気なんて出なかったなあ。思ったのは、
「こりゃいかんなあ、イジメ時代はまだまだ続くよ」
というものだ。朝日も朝日、イジメ人間の代表とおぼしきしきものが時代の代表になりそうなのだから、あきれるしかない。お墨付き状態だ。破天荒、常識破り、はみ出し。自由を求めるのはいいのだが、弱いものに向かってはいけないのだよ。

                 ○  

 で、この度の事件。やっと世の中がゆるゆるながら松本批評をはじめた。その内容は、大掴みで言えば
「あいつらのバックボーンはイジメだよ」
というぼくの35年前の指摘をなぞっているものばかり。
「ほら、ぼくの予言は当たるのさ」
と内心うそぶいて、わが相棒でただ一人のぼくの声の証人、息子に確認をしたりしてみた。

                 ○ 

 安倍晋三と親しいという話が出てくる。世によく出てくる写真があって、並んで写っているそうです。
「は、は、はーん、それじゃあ本物のお笑い芸人は無理じゃないか」
と思うばかりですね。お笑いというのは、権力とか権威の嘘を見破るというのが一番の役目で、そこんとこがまるで判ってない。ここを忘れると笑いはすぐ衰弱する。ヘナヘナになるのさ。お笑いの歴史を見てみるといいよ。
「しっかりした教養がないのかな。相方も揃ってね」
ということなんだろうね。反権力という視点からネタを起こす力がないので、イジメに寄ってしまうというのが、ダウンタウンの実状なんだろう。

                 ○ 

「遺書 松本人志」は、本人もだいぶ気に入っていたのだろう。カバーの写真はいかにもという顔をしている。あまりに胡散臭い。これが慢心の原因とそっくり顔に書いてある。そこで、近々、起きるであろうあなたの身の上を飾るタイトルを差し上げたくなった。えーと、それは
「懲役 松本人志」です。
ゴロもいいなあ。「遺書 松本人志」よりずっといいよ。あのー、ぼくの予想はほぼ当たるから、楽しみにしてください。

                 ○ 

 世代というのがあってね、松本世代の皆さんには辛口で申し訳ない。世代は時代に通じる。けれど、ここで世代の批評をしているのではない。松本人志はイジメ時代の代表として生きてきた。そして本人の懲役入りは、イジメ時代のようやくの終わりを知らせるものになるのかなと思うのです。だと、いいな。
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