◯2008年09月28日の日記再掲載
ほほに小さな 泣きぼくろ
かわいい人よ なぜ泣くの〜
毎度、お古いお話でございます。
その昔ジュン&ネネという女ふたり、デュオがいましてね。このふたりが「愛するってこわい」というヒットを飛ばしたんですね。
えー、もう、このわたくしはこの曲がひそかに好きなんです。ひそかにというのは本人も分からないくらいひそかだったんですね、ある日、突然そのことに気がついたのですね。どこかこころの奥にひそかに「好き」でいたんですね。ヒトは、得手してあるんですよ、こんなことが。
それもねぇ
「人生のベスト3に入るんじゃないか」
というくらい好きだったんですね。なにもかも後から気がつくんです。
流行っていた時に、
「なにやら思い出とかにつながっていることが、あったんじゃないんですか」
とお思いでしょうが、これがなにもない。ただただ、好きなんです。
ジュン&ネネというのは男装ジュンとフェミニンなネネ、宝塚っぽいというかレズっぽいというか、妖しい雰囲気のデュオなのですがとくにそこには興味はないのです。
歌が好きなのです。
あのヒトどこに いったのか~
低い音の方にハズレそうなジュン、
高い音の方にハズレそうなネネ。
このふたりの歌い方(意図的でしょうが)が、やがてハズレ行く愛ってものの行方を音のゆらぎで暗示させて、聞くヒトの胸をうったのでしょうね。ヒトはともかくぼくにはまちがいなくそうだったと思っていました。
宇宙で離ればなれになった愛のかたわれは、もう永遠にもうひとつの愛のかたわれに出会うことはない。悲しいけどね。宇宙空間は無限で、そしてヒトの時は有限なのですよ。
というようなイメージを歌の中で不連続に与えてくれるんですね。
あのヒトは〜
あのヒトは〜
というかすれるようなネネの声が、むなしく宇宙に響くのです。
そのジュン&ネネがテレビに出ていたのです。
「うまいなあ、ゆらぐふたつの声、同じだなあ」
ぼくは思わず感嘆。愛が宇宙をさすらうイメージを、再現してくれたのです。
「ネネさん、その後、どうしたの」
「わたし、バツ2なんです」
ふたりはレズ疑惑が元で解散したのだが、そのことを含めゲストに聞かれネネが答えました。
「ネネはジュンが好きだったの」
「ずっとふたりでやってましたから」
「でもネネは男のヒトが好きよね」
すかさずジュンがフォローすると
「でも、いまでもジュンが好き、大好き」
芝居なのかやらせなのか疑いたくなるところなのだが、子供が「こんにちは」というように実に素直にネネが答えた。
なぜかぼくはジーンときてしまった。
「俺はバカかなあ」
そう思いながら、思いながらネネには感動してしまった。
愛は宇宙をさすらっているんだなあ、と。
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