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2017年08月21日23:56

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経済之雑談帖(その19)―駄菓子メーカーの生き残り戦略

少子化の影響を受けて、明治製菓ではサイコロキャラメルの発売を北海道限定にしたり、カールを関西方面のみの販売に絞る等、聊か寂しい状況が続いていますが、低廉のお菓子メーカーも同じ問題に直面しているとの事。あの手この手で生き残りを掛ける、というのが実態の様です。

<引用開始>

駄菓子、新興国で生き残り 少子化に焦る老舗中小  チロルチョコ、中国に定番輸出 おやつカンパニー、台湾工場で生産


老舗の中小駄菓子メーカーが新興国などでの事業に力を入れ始めた。チロルチョコ(東京・千代田)は9月、定番の1粒チョコレートの輸出を始める。米投資会社の傘下入りしたおやつカンパニー(津市)は海外工場を稼働させた。大人には郷愁を呼ぶ商品でも、少子化で国内事業の先行きは暗い。人口急増の新興国に商機を見いだす。

 「自分の代で売る国を変える」。今年5月、チロルチョコの社長に就任した松尾裕二氏の意気込みは強い。9月から日本で定番の1粒タイプの「コーヒーヌガー」や「ミルク」味など3種類を中国へ初めて輸出する。5年ほど前から中国や韓国、台湾へ袋入り商品を輸出している。だが価格が関税なども上乗せされると数百円台となり売れ行きは鈍かった。今回はデザインを現地風に変え、文字を小さくして1粒に現地語で日本と同じ表記ができるように工夫し、訴求力を高めた。

背景にあるのは根強い危機感だ。よく知られたブランドだが、国内のチョコ市場に占めるシェアは1%。コンビニエンスストアに強いが、国内にとどまっていては先行きは安心できない。「大手にも勝つ余地は十分にある」(松尾社長)。 「マーブルガム」でおなじみの丸川製菓(名古屋市)も海外での販売を増やしている。輸出先はサウジアラビアやパキスタン、アラブ首長国連邦(UAE)など。

中央アジアのカザフスタンにも進出した。豊富な鉱物資源に恵まれ1人当たり国内総生産(GDP)は約1万ドルと中央アジア5カ国では突出し、さらなる市場経済化が見込まれる。日本の大手はほとんど出ておらず、先んずることで橋頭堡(きょうとうほ)を築く。国内のガム市場が縮小する中、「海外事業が安定した収益源となっている」(田中依子代表取締役)。海外売上高比率は3割に迫る。外部資本を受け入れ飛躍を目指すのは「ベビースターラーメン」のおやつカンパニー。2014年、米投資会社カーライル・グループの傘下となった。「グローバル・スナックカンパニーを目指す」として、子会社化への抵抗はなかった。

今夏には台湾で初の海外工場も稼働させる。多くの企業再生に実績を持つファンドのノウハウを取り入れて海外展開を進める。少子化と健康志向というダブルパンチに見舞われる菓子業界。明治の「カール」など大手の有名ブランドですら商品改良や新規販売先の開拓を怠れば市場から退場を迫られる。中小には駄菓子屋など菓子小売店の消滅という三重苦になる。現状のまま国内にとどまる限り、前途は厳しい。

<引用終了>

出典Web:http://www.nikkei.com/paper/article/?b=20170821&c=DM1&ng=DGKKZO2016350019082017TJE000

所謂駄菓子屋も、この20年で数は7割も減って仕舞ったそうで。わたくしの行動範囲には、「おかしのまちおか」というチェーン店をよく見かけるので、それなりに活路を見出しているのかな、と漠然と思っていましたが、実態は中々厳しいものがある様ですね。
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