mixiユーザー(id:11939455)

2016年11月12日23:27

380 view

NTLive『戦火の馬』

 映画を見ていたから、見るか見まいか迷っていたけど、見に行ってよかった!

NTLive『戦火の馬』

 原作は1982年にマイケル・モーパーゴが発表し、スティーヴン・スピルバーグの手で映画化もされた名作の舞台。
この舞台をみてスピルバーグが制作意欲を持ったというだけあり、見事な舞台。

 映画版を知っている方も多いと思うので、ストーリー面の説明は省略する。
原作では馬の視点で語られているそうだが、映画も舞台も馬は話さない。(笑)
ただし映画版と違う大きな点が二つ。
動物はパペットを使っていることと、きちんと英・仏・独と言語を使い分けている点。
(映画では、ドイツ兵も英語で話していたのが残念だった。)

 映画版では本物の馬を使っているのだから、本物らしくとはあえて考える必要はない。
撮影するだけでOK。(お芝居という面で別の苦労はあるだろうが…)
動物たちはハンドスプリング・パペット・カンパニーの手によるものだが、これを見るために鑑賞料金を出しても惜しくないくらいだった。

 骨組みが見える馬の形状や操作する人形遣いが黒子じゃなく丸見え。
どう見ても“パペット”なのに、あたかも生きているように感じる。
少年との出会い、心を開いていく行程、エサを食べる仕草、大きな跳躍など、どの動きも見ごたえ十分。
特に馬にとって感情表現で大切な耳の操作の巧みさ、息をしているような体の振動…、これ自体が芸術品。

 ステージのセットは極力簡素で、棒一本だけで農場や戦場を表現している。
また、実際のステージならば各人の席から楽しむしかないのだが、本作はカメラアングルも素晴らしい。
ある場面で少年がジョーイの名前を呼んだ時のカメラアングルは“ここしかない”というポイントで、本当に生きているのかと錯覚しそうだった。

 少なからずスピルバーグの映画版に落胆した方にこそ是非とも見て欲しい。
ガチョウ、マジ最高!!(笑)

フォト


「ハンドスプリング・パペット・カンパニー: 『戦火の馬』偉業の背景」
https://www.ted.com/talks/handpring_puppet_co_the_genius_puppetry_behind_war_horse?language=ja#t-552913

フォト


六本木ヒルズではクリスマスツリーの準備が…。

4 6

コメント

mixiユーザー

ログインしてコメントを確認・投稿する

<2016年11月>
  12345
6789101112
13141516171819
20212223242526
27282930   

最近の日記

もっと見る