『
アントマン』
とかく大きく強いものがヒーローとして活躍するケースが目に付くが、これは逆転の発想。
主人公が小さくなって活躍する話は『ミクロの決死圏』や『ミクロキッズ』などがあるし、小動物の擬人化でも同様の視点が見られるが、マーベルのヒーローとなると珍しい。
仕事も家庭も上手くいかない“負け犬”中年にセカンドチャンスを与えるという点では、実に勇気をもらえる話。(苦笑)
元はエドガー・ライトが監督予定だったと聞き途中降板は残念だったが、シナリオの端々に彼らしい笑いのセンスを感じる。家の中での玩具を使ったアクションは、いかにも彼が好きそうな印象。
一方ではイタズラに激化する米国の軍事開発に批判的な視点が社会性を持つあたりが、マーベル・ヒーローものらしい。
特に『アントマン』となったスコット・ラング(ポール・ラッド)がひとりで立ち向かうのではなく、
アリさんたちと協力体制を取る点は泣かせる。
小さなものが力を合わせて、強大な敵と戦うという爽快感は大いに共感できよう。
まさに人生どん底のちっぽけな存在でしかなかったスコットは踏みつけられそうなアリそのもの。
これは庶民の姿そのものに他ならないし、だからこそ応援したくなる。
アリに引っ掛けた仲間の名前にもニヤリ。
マーベルといえばお約束のスタン・リーのカメオ出演やエンドロール後のワンエピソードも健在。
予告でもチラ見せしていたが
「きかんしゃトーマス」を使ったアクション・シーンには爆笑。
先着だろうか、劇場では特典グッズとしてヤクルトとのコラボ(?)のクリアファイルをもらった。
劇中も要チェック!
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