『
カリフォルニア・ダウン』
日本公開が遅れた理由は一目瞭然だが、それならなぜ公開ラインナップに加えていたのかが知りたいくらい。(笑)
アメリカで地震が起きやすい地域といえば、西海岸だろう。
過去にも大きな被害をもたらした。
その地、サンアンドレアス断層で未曽有の大地震が起きたらどうなるのかを最大限の規模で想定したシミュレーション・ディザスター・ムービー。
離婚危機にあるレスキュー隊のパイロット・レイ(ドウェイン・ジョンソン)が公私混同し、家族の救助に向かうという筋書き。
いくら映画とはいえ、いちレスキュー隊員が緊急時にここまで個人的行動をとれるのか不明だが、そもそも彼一人ではカリフォルニア地域をすべては救えないし、まぁいいか。(笑)
筋書きうんぬんよりも、やはり見所は大地震・津波と次々襲い掛かる災害描写だろう。
誰もが見覚えあるカリフォルニアの名所が次々と破壊されていく様は、CGと分かっていても迫力がある。
逆にいえば大スクリーンでこそ見ごたえある描写だと思うし、流行りの4DXだったらさぞかし…と思わせる。もっとも日本では現実に『今そこにある危機』なのでフィクションでそこまでリアル体験はいらないという判断か?
こんな時は助け合わないと生き延びられない。
なのでお荷物になる家族は誰一人とていないというあたりは、フロンティア・スピリットの国だなと感じる。
「
地揺れて地固まる」といった英雄誕生物語。
かつてないほどカッコいいドウェイン・ジョンソンにファンは心揺さぶられるだろう。
人気歌手シーアによるエンディングカバー曲が皮肉っぽく伸し掛かる。
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