『
拝啓、愛しています』
韓国映画を観ていて気がつくのは坂道が多いということ。
人生には坂道がつきもの…とでも言いたげに、この映画もそんなシーンから始まる。
(↑本国のポスターかな?)
運命的な出会い、難病、狭い人間関係で繰り広げられる展開といったあたりに韓国映画のテンプレを感じるが、若い美男美女の話じゃないのが良い。
いたずら坊主がそのまま歳をとったかのようなマンソクじいちゃんがいい感じに話を引っ張る。
端的に言えば<オールドボーイ・ミーツ・オールドガール>が基本なのだが、マンソクのお陰で重苦しいテーマも軽やかさが出ている。
幾度となく試練の坂道を越えてきた主人公たちにのしかかるシリアスな社会問題は全ての人の問題でもあろう。
手垢がついたテーマであり賛否はあれど、人と人との結びつきや他者への思いやりなど考えさせられる内容になっている。
小道具として<手紙>の使い方になるほどと感心させられる一方で、気になるのは
鍵の謎。
一体どういうトリックを使ったのか?
(私の勘違いか?)
変に趣向を凝らさなくとも良かったのではないかとも思ったりして…。
それにしても韓国の田舎の風景に郷愁を覚えるのは同じアジアのDNAだろうか。
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