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2024年04月08日07:44

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久しぶりの夢

 こんな夢を見た。
 神田に勤めているTさんをぼくは訪ねた。近くまで来たからお世話になっているTさんに挨拶しようと思ったのだ。
 応接コーナーでTさんと話していると、Tさんはぼくに一枚のテレフォンカードを差し出した。
 テレフォンカードにはスーツを着たかっぷくのいい若い男性が両手を腰に当て、こちらに向かって笑っている写真が印刷されている。どうやらオリジナルのテレフォンカードらしい。
 ぼくがテレフォンカードを返すと、Tさんは何やら胡散臭い話をはじめた。
「そのカードを二十万円で買い取ってくれる金券ショップがあるんだ。そしてそれは金券ショップのすぐ近くの弁当屋で五万円で買えるんだ」
「どういうことですか?」
「カードに写っている若い男は成金で、自分でオリジナルのテレフォンカードを作って知人に配ったものの、気が変わって今はそれを回収しようとしているんだ。金に糸目を付けないでね」
「どうしてそれを弁当屋が五万円で売ってるんですか?」
「入手経路の事情は知らない。でも話は本当なんだ。ぼくは試しに一枚やってみた。そうしたらうまくいったんだよ。右から左に移しただけで十五万円儲けたんだ。これは二枚目なんだよ」
「それなら弁当屋が全部売ればいい話じゃないですか」
「ぼくもそう思うよ。でもその弁当屋はぼくがいつも買っている店なんだ。だからぼくにだけこっそり教えてくれたんだ」
 ぼくは次の瞬間にはその弁当屋と金券ショップがどこにあるのか訊いていた。Tさんはしぶしぶ教えてくれたが、こう釘を刺した。
「ほかの人に話しちゃだめだぞ」
 ぼくは挨拶もそこそこに外に出て弁当屋に走った。こういううまい話は終わるときも早いと思ったのだ。Tさんによると弁当屋は昼どきだけ路上にワゴンを出して売っているらしい。今はもう午後二時近かった。
 しかし走って行くと、運よく弁当屋は見つかった。
 弁当屋に話しかけようとしたところで目が覚めた。
 さて、目覚めたぼくはどうしたか。
 なんて自分は目の前の現金に弱いのかと猛省したのだった。普段からおかしな儲け話にはひっかからないように気をつけているというのに、こんなポンジ・スキームまがいの話を簡単に信じたのだ。いくら信用しているTさんの話だとしても情けない。
 朝からとても落ち込んだ。同時に、さらに気を引き締めようと決意した。
(写真は石神井公園の桜)
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