ここで一つ、妄想ネタを。
東海道線の東京近郊区間には複々線区間が存在していますが、鶴見・横浜間を舞台に「古(いにしえ)の急行用国電」対「新世紀の長距離通勤車」という設定で高速バトルのストーリーを描いてみます。
ここでは、かつて「東海」号用として使われたことのある165系を6M1Tの7連に設定して特別快速として走らせ、対するE231系は基本編成のみの運用にして湘南新宿ラインの快速とします。
「さて鶴見にて合流した両者は速度を120km/Hを保った状態で、横浜までのデットヒートを繰り広げるわけですが、どちらが先にゴールしそうでしょうか?」
「現時点では何とも言えませんね。165系は旧式車ですが、6M1Tと電動車比率が引き上げられているので加速性能・高速性能も強化されており、電気ブレーキの威力も強化されているわけですから、いかに新式のE231系と言えども苦戦を強いられることが予想されます」
「なるほど・・・あ、そうこうしているうちに新子安に接近となりました。どちらがリードするか、この辺りで大体が見えてきそうです」
新子安、通過!!
「同時の通過でした」
「ここまで来ると混戦模様ですね。ただ、東神奈川手前の大カーブが待ち受けているので、横須賀線のレーンを往くE231系には少し厳しいかもしれません」
「ここですね、東神奈川手前のコーナー。半径は緩そうですが」
「あっと、ここでE231系、少し後ろ方へ下がってしまった!!」
「やはり、きつかったようですね」
「コーナーを抜けてE231系は126km/hに引き上げて追撃に出ます」
「逃げようとしている165系ですが、旧式なので更なる高速巡行には限界があるのか、121km/hで速度計の針が止まっているようです」
「東神奈川通過の時点で165系がリードしてますが、まもなくE231系に抜かれることとなりそうですが、横浜駅が近いのでそろそろ停車準備の体制に入らなければなりません」
「165系は、かなり詰めてのブレーキに出るようです」
「そして両者ともブレーキ体制に入りました。停車して先に『開ひ』するのはどっちだ!?」
「特快、横浜停車」
「快速、横浜停車」
「165系が先に『開ひ』で勝利しました。E231系、少し惜しい物がありました」
「165系担当の運転士、ベテランなのか見事なハンドル裁きでしたね」
「それでは、興奮冷めやらぬ横浜駅にてお別れです。皆様、さようなら」
「またの機会にて、お会いしましょう」
御精読、誠に有難う御座いました。
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